設計アドバイザ解析

このタスクでは、設計アドバイザ解析を使用して、他の解析で問題が発生する、または解析時間を大幅に増加させる可能性のある成形品領域をチェックします。

設計アドバイザ解析を使用して、大規模で複雑なモデルの形状を確認し、テキストおよびフィレットなどの微細な形状、または他の解析で問題が発生する可能性のある肉厚領域を検出します。

Dual Domain モデルでは、設計アドバイザ解析は成形品肉厚の適性も評価します。

  1. [プロジェクト]パネルの[タスク]タブを選択します。
  2. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [解析ウィザード])をクリックします。 [解析ウィザード]ダイアログ ボックスが開きます。
  3. [順序]タブで、[設計アドバイザ]チェックボックスを選択します。
    注: [設計アドバイザ] 順序を使用するには、選択済みになっている別の解析タイプを非選択にする必要があります。
  4. [解析]をクリックします。 解析が開始されます。[解析完了] ダイアログ ボックスが表示され、[OK]をクリックします。
設計アドバイザ解析では、次の 3 つの結果が出力されます。
基準肉厚
解析時間の増大や解析精度の低下につながるような、肉厚変化がモデルにないかをチェックします。反りや表面不良を防止するために、成形品は均一な肉厚が理想的です。成形品肉厚の変化により、レーストラック現象やためらいなどの不均一な流動が発生し、過剰な反りの原因となる場合もあります。
抜き勾配
モデルで、成形品の突出を容易にするために必要な勾配の変化をチェックします。角度許容値は色の帯として表示されます。青色はパーティング平面 (XY 平面) に平行な表面を示し、赤色は抜き勾配がゼロの表面を示します。さらに 4 色 (黄色、緑色、青緑色、シアン) を使用して、抜き勾配のさまざまな範囲を示します。金型表面の粗さまたはテクスチャ、成形品の複雑性、突き出す成形品の奥行きなどのすべての要因を考慮して、抜き勾配を決定します。
アンダーカット
モデルのアンダーカットをチェックします。アンダーカットは、モデルのエラー、または成形品を突出可能にするために、スライドコア、リフター、コラプシブル コアなどの特殊な金型構成部品を必要とする成形品形状です。アンダーカットは赤色で表示し、シャドウ領域は青色で表示します。アンダーカットが検出された場合、成形品の取り出しが可能なように、設計変更するか、または複雑な金型構造を使用するかを検討します。

これらの結果でモデルに問題がある場合は、元の設計に使用したアプリーションや CADdoctor for Autodesk® Simulation などのツールを使用して修復する必要があります。

すべての結果を確認してください。設計アドバイザ解析で強調表示された問題がないことが分かります。