温度による水冷却制御ダイアログ ボックス

このオプションでは、金型の任意のノードに温度しきい値を設定できます。そのノードがこの温度に到達すると冷却が停止します。このオプションを使用すると、金型が指定した温度に到達するのに長い時間がかかる場合があり、その結果、指定されたサイクル タイムが変更されることがあります。

このダイアログ ボックスにアクセスするには、[急速加熱冷却の入口]ダイアログ ボックスの[水冷却]セクションで[温度制御]を選択し、[指定]をクリックします。

プロパティ 説明
冷媒制御 冷媒を管内に送り込む流量はさまざまな方法で指定できます。ユーザーの実際のシステムをより正確に表現できる方法を選択してください。
  • 指定圧力: 入口ノードで指定する、回路内での流動を発生させるための一定の圧力を適用します。
  • 指定流量: 金型のすべての回路を通過する総流量を指定します。
  • 指定レイノルズ数: レイノルズ数が低いと(2300 未満)、層流になります。層流はスムーズで一定の流動運動という特徴があります。レイノルズ数が高いと (4000 以上)、乱流になります。乱流では流動変化が発生するため、熱伝達が向上します。
  • 総流量(全回路): このオプションでは、金型の総流量を指定すると、どのように各回路に流動が分配されるかが示されます。金型内に異なる形状の回路がある場合、これらの回路では異なる流動抵抗が発生します。金型内の冷媒は、常に抵抗が最も低い経路を流れます。このため、流動抵抗の低い回路の流動は多くなり、流動抵抗の高い回路の流動は少なくなります。
冷媒入口温度

金型の冷却に使用する、回路入口部の冷媒温度の値を入力します。冷媒入口温度は、金型が突出可能温度まで低下する速度を決定します。

温度制御 温度を制御するには、次の値を指定する必要があります。
  • 目標温度: 金型を冷却して到達させる温度
  • 熱電対ノード: 温度を監視する金型の位置