注: このトピックは Vault 2015 のアイテムのライフサイクル ステータスにのみ適用されます。Vault 2015 R2 でのアイテムのライフサイクル ステータスの管理については、「
ライフサイクル ステータス」を参照してください。
アイテムのライフサイクル ステータスは、設計および製造のどの工程にアイテムが該当しているかを示します。アイテムは、作業中、レビュー中、製品へリリース済、または廃番としてマークできます。アイテムのリリース ステータスを追跡するには、ライフサイクル ステータスを使用します。
注: [アイテム]ビューの既定の透かしは、システムのライフサイクル名に基づきます。ライフサイクル ステータスの表示名をカスタマイズした場合は、既定の透かしも変更する必要があります。
作業中
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アイテムは編集に利用できます。
- CAD ファイルの最新バージョンを取得できます。
- アイテムを更新できます。
新規アイテムは、自動的に[作業中]のステータスに割り当てられます。
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レビュー中
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アイテムは[レビュー中]のステータスにあり、ユーザからの処理待ちです。
- CAD ファイルの最新バージョンが変更されることを防ぎます。
- アイテムが更新されることを防ぎます。
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リリース済
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[リリース済]ステータスのアイテムは、その有効日に基づいて生産工程で利用できます。アイテムのために指定した有効日の開始によって、アイテムを生産工程に受け渡すタイミングが決定します。
- CAD ファイルの最新バージョンが変更されることを防ぎます。
- アイテムが更新されることを防ぎます。
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廃番
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アイテムは製品に使用されていません。
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アイテムのライフサイクル ステータスに関する一般的なルール
- アイテムのステータスを変更できるのは、項目編集者(レベル 2)、ERP マネージャ、または管理者のロールを持つユーザのみです。
- アセンブリをリリースすると、以前にリリースされていない子も自動的にリリースされます。
- アセンブリの子が一切リリースされていないか、以前にリリースされていない場合、アセンブリはリリースできません。
- アイテムを生産工程にリリースするためには、アイテムの有効日を指定する必要があります。既定はアイテムがリリースされた日付です。
- アイテムをリリースすると、そのアイテムのすべての親は、最新の BOM における当該アイテムの最新バージョンを自動的に使用することになります。
- BOM はリリース済のすべての子の最新バージョンを表示します。
- 廃番のアイテムとリリース済のアイテムは、作業中のステータスにのみ戻すことができます。
- Vault Proffessional 2012 より前のリリースの場合、廃番の子は廃番の親のみを持つことができます。廃番のアイテムは、廃番の親の BOM にのみ表示されます。廃番でないアセンブリの BOM に廃番のアイテムを含めることはできません。
- Vault Proffessional 2012 の場合、アイテムをいつでも廃番に設定することができます。また、リリース済のアセンブリの BOM に表示することができます。ただし、廃番の子アイテムを含むアセンブリはリリースできません。
変更管理およびライフサイクル ステータスに関するルール
アイテムのライフサイクル ステータスのロールバックに関するルール
アイテムのライフサイクル ステータスを次のようにロールバックすることができます。
- [作業中](WIP)ステータスのアイテムを前のリリース済みバージョンに
- リリース済みアイテムを[作業中](WIP)または[レビュー中]の直前のライフサイクル ステータスに
WIP から前のリリース済みステータスにアイテムをロールバックすると、現在のバージョンのアイテムは削除されます。
次の場合、アイテムのライフサイクルをロールバックできません。
- アイテムが[廃番]ステータスである
- ロールバックすると無効な BOM が作成される
- 前のライフサイクル ステータスがない
- 現在キャンセルまたは閉じられている変更管理時にアイテム履歴が作成された
ライフサイクル ステータスの履歴バンプをスキップする(Vault Professional のみ)
ステータスの変更時に履歴バンプを自動的に実行するよう設定することができます。Vault Professional 2012 では、管理者、項目編集者(レベル 2)、または ERP マネージャのロールが割り当てられたユーザは、設定済みの自動履歴バンプをアイテムのステータスの変更時にスキップするよう選択できます。
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アイテム マスタのリリース済アイテムを右クリックし、[ステータスを変更]を選択します。
- アイテムの[作業中]ライフサイクル ステータスを選択します。
履歴をバンプするようライフサイクルが設定されている場合、[履歴バンプをスキップ]チェック ボックスが有効になります。
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[履歴バンプをスキップ]チェック ボックスをオンにします。
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[OK]をクリックします。
アイテムが同じ履歴のまま[作業中]に移動されます。
アイテムのライフサイクル ステータスをロールバックする
アイテムのステータスを変更できるのは、項目編集者(レベル 2)、ERP マネージャ、または管理者のロールを持つユーザのみです。
- アイテム マスタでアイテムを選択し、[アクション]
[ライフサイクル ステータスの変更をロールバック]を選択します。
- [ライフサイクル ステータスの変更をロールバック]ダイアログ ボックスで、関連ファイルの新しいバージョンを作成するかどうかを指定します。[リリース済み]から[レビュー中]または[作業中]にアイテムをロールバックする場合、このオプションは使用できません。
- [次へ]をクリックします。