ローカルまたはリモートの SQL データベースを決定する

注: リモート データベース設定は、Autodesk Vault Professional で実行できます。

サーバをインストールする前に

ローカルまたはリモートの SQL データベースのどちらを使用するかを決定する

ローカル SQL データベース

    既定では、サーバ インストーラは、ローカル データベースを使用するように設定されています。対応しているローカル SQL インスタンス 'AUTODESKVAULT' が検出されると、サーバは既存のデータベースに接続します。インストールが完了すると、既存データベースを変換するよう指示するメッセージが表示されます。ローカル SQL インスタンス 'AUTODESKVAULT' が検出されない場合、またはローカル インスタンスが対応していない場合は、インストールを続行する前に、Microsoft SQL Express 2008 SP3 をインストールする必要があります。

リモート SQL データベース

    リモート SQL データベース構成を使用する理由

    • 単一サイト環境での性能向上。
    • マルチサイトまたは接続されたワークグループ環境。マルチサイト環境で 2 番目以降のサイトを設定する場合は、リモート SQL インスタンス 'AUTODESKVAULT' が必ず必要です。これらのサイトは、リモート SQL インスタンスに接続します。
      注: 複数のサイトで構成される環境の構成方法の詳細については、「マルチサイト環境とは」を参照してください。

ローカル データベースを使用する

使用可能なローカル SQL データベースが検出された場合は、データベース インスタンスの名前が表示されます。インストーラは既存のローカル データベースに自動的に接続します。インストールが完了すると、データを変換するよう指示するメッセージが表示されます。使用可能な SQL データベースが検出されなかった場合、またはローカル データベースがなくリモート SQL データベースへの接続も行わない場合は、次の手順に従ってローカル SQL データベースをインストールしてください。

注: 検出されたデータベースがサーバの新規バージョンに対応していない場合は、既存のデータベースを削除しないと、サーバをインストールすることができません。

ローカル SQL データベースを設定する

  1. Vault Workgroup、または Professional をインストールする場合は、使用中のライセンス サーバ モデルを選択します。
    注: 詳細は、「ライセンス」を参照してください。
  2. Autodesk License Manager が稼働しているコンピュータの名前を入力します。
  3. [次へ]をクリックして、 [設定とインストール]ページに移動します。
  4. サーバは、サーバ コンソール アプリケーションを使用して、管理および保守します。既定では、インストールするデータ管理ソリューションに合わせて、C:¥Program Files¥Autodesk¥ADMS [エディション] [年] にサーバ コンソールがインストールされます。[参照]をクリックし、既定のインストール場所を変更します。
  5. Vault 製品を選択し、その設定ページを展開します。
  6. ローカル データベースを選択します。
  7. [参照]をクリックし、Microsoft SQL Server のインストール場所を選択します。
  8. 既定では、データベースは Microsoft SQL Server と同じ場所にインストールされます。[参照]をクリックし、SQL データベースのインストール場所を変更します。
  9. サーバ コンソール用のデスクトップ アイコンを作成するかどうかを指定します。既定では、デスクトップ アイコンが作成されます。コンソールには Windows の[スタート]メニュー ► [Autodesk] ► [Autodesk Data Management] ► [Autodesk Data Management Server Console]からアクセスすることもできます。
  10. インストールを行う前に、一連のシステム診断を実行して、サーバを正常にインストールできるようコンピュータが適切に設定されていることを確認します。システムのテストを実行すると、警告または失敗が返されます。テストの結果は対話形式のレポートに表示されます。レポートの表示内容を変更することができます。
    • インタラクティブ インタフェースを常に表示
    • 失敗した場合のみインタラクティブ インタフェースを表示
    • 失敗または警告が発生した場合のみ、インタラクティブ インタフェースを表示
    • 既定では、[失敗または警告が発生した場合のみ、インタラクティブ インタフェースを表示]が表示されます。ドロップダウン リストからモードを選択します。

  11. 既定では、SQL の sa アカウントが使用されます。SQL sa アカウントのパスワードを指定したり、既定のパスワードを使用することができます。[既定の SQL ユーザ ID とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。SQL 管理者ユーザ ID とパスワードを入力します。
  12. Autodesk Vault サーバには Windows ユーザ アカウントが必要です。既定では、インストール時にアカウントが作成されます。新しいユーザ ID とパスワードを指定するには、[既定の Windows ユーザ名とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。アカウントの Windows アカウント ユーザ名とパスワードを入力します。
  13. 別の Web アプリケーションを実行している場合は、Vault サーバの通信に使用する IIS ポートを変更することもできます。
  14. 設定ページを閉じて、[設定とインストール]ページに戻ります。
  15. [インストールの環境設定]ページで、[インストール]をクリックします。
  16. 既存のデータベースが検出された場合は、インストールに続いてデータベースを移行する必要があることが通知されます。
    • インストールを続行する場合は、[はい]をクリックします。
    • インストールを停止し、既存のデータベースを削除する場合は、[いいえ]をクリックします。
  17. 既存のデータベースがサーバで検出された場合は、インストールの完了後、データベースを移行する必要があることが通知されます。
    • [サーバ コンソールをすぐに開始する]を選択し、[OK]をクリックして、サーバ コンソールを起動し、既存のデータベースを移行します。
    • [サーバ コンソールを後で実行する]を選択し、[OK]をクリックして、サーバ コンソールを起動せずにインストールを終了します。サーバ コンソールを初めて起動すると、既存のデータベースを移行するよう指示するメッセージが表示されます。

リモート データベースを使用する

注: リモート データベース設定はAutodesk Vault Professional のみで実行できます。

リモート SQL データベース構成は、マルチサイト環境で使用します。マルチサイト環境では、リモート SQL インスタンスを使用する必要があります。マルチサイト環境で 2 番目のサイトを設定する場合は、リモート SQL インスタンス 'AUTODESKVAULT' が必ず必要です。これらのサイトは、リモート SQL インスタンスに接続します。複数のサイトで構成される環境の構成方法の詳細については、『Autodesk Vault 構成ガイド』の「マルチサイト環境を構成する」を参照してください。

  1. [サーバの構成]ページで、[リモート データベース]を選択します。
  2. 接続先となる SQL インスタンスが含まれるコンピュータの名前を入力するか、または[参照]をクリックし、そのコンピュータをネットワーク上から検索します。注: 選択したコンピュータ上には、'AUTODESKVAULT' という名前の SQL インスタンスが存在する必要があります。コンピュータ名の前に ¥¥ は付加しないでください。
  3. リモート SQL インスタンスを使用する場合は、SQL インスタンスと Autodesk Data Management Server 間の変換領域として、共有ネットワーク フォルダが必要です。共有ネットワーク フォルダは、SQL インスタンスと同じコンピュータ上に配置することも異なるコンピュータ上に配置することもできますが、データ管理サーバおよび SQL の双方からアクセスできなければなりません。共有フォルダには、すべてのデータベース ファイルの合計サイズに等しい容量が必要です。十分な容量とパフォーマンスを確保できる場所を選択します。共有ネットワーク フォルダへの UNC パスを入力するか、または[参照]をクリックして、ネットワーク上から共有フォルダを検索します。Autodesk Vault サーバおよび SQL インスタンスの両方の実行ユーザ アカウントに、共有ネットワーク フォルダの読み取り/書き込みアクセス権が必要です。
  4. サーバは、サーバ コンソール アプリケーションを使用して、管理および保守します。既定では、インストールするデータ管理ソリューションに合わせて、C:¥Program Files¥Autodesk¥ADMS [エディション] [年] にサーバ コンソールがインストールされます。[参照]をクリックし、既定のインストール場所を変更します。
  5. インストールを行う前に、一連のシステム チェックを実行して、サーバを正常にインストールできるようコンピュータが適切に設定されていることを確認します。システムのテストを実行すると、警告または失敗が返されます。テストの結果は対話形式のレポートに表示されます。レポートの表示内容を変更することができます。
    • インタラクティブ インタフェースを常に表示
    • 失敗した場合のみインタラクティブ インタフェースを表示
    • 失敗または警告が発生した場合のみ、インタラクティブ インタフェースを表示
    既定では、[失敗または警告が発生した場合のみ、インタラクティブ インタフェースを表示]が選択されています。ドロップダウン リストからモードを選択します。
  6. 既定では、SQL の sa アカウントが使用されます。SQL sa アカウントのパスワードを指定したり、既定のパスワードを使用することができます。[既定の SQL ユーザ ID とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。SQL 管理者ユーザ ID とパスワードを入力します。
  7. Autodesk Vault サーバには Windows ユーザ アカウントが必要です。既定では、インストール時にアカウントが作成されます。新しいユーザ ID とパスワードを指定するには、[既定の Windows ユーザ名とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。アカウントの Windows アカウント ユーザ名とパスワードを入力します。
  8. 設定ページを閉じて、[設定とインストール]ページに戻ります。
  9. [インストールの環境設定]ページで、[インストール]をクリックします。

アカウント認証

Autodesk Data Management Server では、Microsoft SQL 管理者アカウントとアクティブな Windows ユーザ アカウントが必要です。

SQL 認証

データ管理サーバをインストールするときは、SQL 管理者アカウントが必要です。Microsoft SQL Server がインストールされたシステムを使用しており、既存の sa アカウントとパスワードがある場合は、既存の SQL 管理者アカウント用のパスワードを使用することができます。

  • ユーザ ID: sa
  • パスワード: AutodeskVault@26200
注: SQL 認証のユーザ ID を変更することはできません。
  1. [設定とインストール]ページから、Vault 製品をクリックして、設定ページを展開します。
  2. [既定の SQL ユーザ ID とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。
  3. 既存の sa アカウントのパスワードを入力します。
  4. パスワードを確認します。

Windows 認証

既定では、Windows ユーザ アカウントはインストール時に作成されます。
  • ユーザID: AutodeskVault
  • パスワード: Au1oDSK@26200
  1. [設定とインストール]ページから、Vault 製品をクリックして、設定ページを展開します。
  2. [既定の Windows ユーザ名とパスワードを使用]チェック ボックスをオフにします。
  3. Windows ユーザ アカウントのユーザ名を入力します。
  4. Windows ユーザ アカウントのパスワードを入力します。
  5. パスワードを確認します。

旧バージョンの Vault からアップグレードする

Autodesk Vault サーバを新バージョンにアップグレードするための準備ADMS Console を使用して、Vault データおよびライブラリ データをすべてバックアップします。

注: Vault の互換バージョンからアップグレードする場合、現在の Vault サーバをアンインストールせずに、Vault のアップグレードが試行されます。
  • Vault 2013 製品または Vault 2014 製品からのマイグレーションは、同等の Vault 2015 エディションのインストール時に自動的に実行されます。
  • Vault Server 2015 を Vault Workgroup または Professional にアップグレードする処理は自動的に実行できます。
  • これよりも古いバージョンの Vault をマイグレーションする場合は、Vault Server 2015 をインストールする前に、Vault [エディション]にアップグレードする必要があります。
  • Autodesk Installer を使用して、新しいバージョンのデータ管理サーバをインストールします。インストール実行中に対応するデータベースが検出された場合は、 インストール完了後にサーバの新バージョンで使用するデータベースを変換するよう指示するメッセージが表示されます。
注: Autodesk Vault サーバを新バージョンにアップグレードする場合は、SQL インスタンスまたはファイル保管場所を削除しないでください。この 2 つのコンポーネントがサーバ上のすべてのライブラリ データや Vault データを構成しています。これらのデータが検出された場合は、 インストール完了後に データを変換するよう指示するメッセージが表示されます。これらのコンポーネントを削除した場合、ADMS コンソールを使用してバックアップを取っていないデータはすべて失われます。

詳細については、「Vault アップグレード ガイド」を参照してください。

既存のデータベース

既存のデータベースがサーバで検出された場合は、インストールの完了後、データベースを移行する必要があることが通知されます。

  1. [サーバ コンソールをすぐに開始する]を選択し、[OK]をクリックして、サーバ コンソールを起動し、既存のデータベースを移行します。
  2. [サーバ コンソールを後で実行する]を選択し、[OK]をクリックして、サーバ コンソールを起動せずにインストールを終了します。サーバ コンソールを初めて起動すると、既存のデータベースを移行するようメッセージが表示されます。
重要: 既存のデータベースは、データが移行されるまで、新しいサーバに対応していません。

サポートするコンポーネント

インストール条件がすべて満たされた後は、欠落しているサポート コンポーネントがインストールされます。インストールされるコンポーネントは、既にサーバ コンピュータにインストールされているコンポーネントによって決まります。SQL サーバがまだサーバにインストールされていない場合は、この時点でインストールされます。

登録情報の使用

お客様から提供していただいた情報は、ソフトウェアのカスタマイズや登録、製品およびサービスの品質向上、製品およびサービスに関するお客様のご意見の継続的な収集、お客様がオートデスクの正式ユーザであることのメリットの提供を図る目的でオートデスクが使用します。オートデスクは、オートデスクまたはオートデスク認定の提携先以外の者にお客様の情報を売買することは一切ございません。この情報は、http://www.autodesk.com/privacy に従います。