表示パフォーマンスの制御

3ds Max には、表示パフォーマンスを調整するためのコントロールが用意されています。表示パフォーマンスとは、オブジェクトを表示する際の品質と速度のバランスを意味します。

必要に応じて、高いレベルのレンダリング品質を達成するために表示速度を犠牲にするか、またはワイヤフレームやバウンディング ボックスを利用して表示速度を最大限にします。各自の好みや、作業で必要な条件に従って表示方法を選択してください。

表示パフォーマンス コントロール

パフォーマンス コントロールでは、オブジェクトのレンダリングと表示の方法を制御できます。

ビューポートの基本設定

[カスタマイズ](Customize) [基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスの[ビューポート](Viewports)パネルには、ビューポートの表示ソフトウェアのパフォーマンスを調整できるオプションがあります。ビューポートの基本設定を参照してください。

オブジェクトの表示方法

オブジェクトの表示プロパティを確認して修正するには、そのオブジェクトを右クリックして[プロパティ](Properties)を選択し、[表示プロパティ](Display Properties)領域に移動します(オブジェクト プロパティを参照)。これらのオプションは、ビューポートのレンダリング オプションと同様に表示パフォーマンスに影響します。たとえば、頂点がたくさんあるオブジェクトで、[頂点数](Vertex Ticks)チェック ボックスにチェックマークを付けると、パフォーマンスが低下します。

注: [表示プロパティ](Display Properties)は、[オブジェクト別](By Object)/[レイヤ別](By Layer)の切り替えが[オブジェクト別](By Object)に設定されているときにだけ利用できます。

オブジェクトの表示方法を確認および変更するには、レイヤを使用できます。レイヤを使用すると、クアッド メニューから同様のオブジェクトの表示機能や編集機能を簡単に制御できます。

表示するオブジェクト

表示速度を上げる方法の 1 つに、表示するオブジェクトを限定する方法があります。[表示](Display)パネル、クアッド メニュー、レイヤ マネージャのダイアログ ボックスシーン エクスプローラの[非表示](Hide)機能と[フリーズ](Freeze)機能を使用して、シーンのオブジェクトの表示状態を変更できます。[非表示](Hide)機能と[フリーズ](Freeze)機能は、最終レンダリングの[ビデオ ポスト](Video Post)出力にも影響します。[非表示](Hide)ロールアウト[フリーズ](Freeze)ロールアウトを参照してください。

プログレッシブ表示および最適表示の設定

プログレッシブ表示(Nitrous ビューポートの場合)は、ビューポートの品質をプログレッシブに改善します。一方、最適表示は、ビューポートのレンダリング レベルをダイナミックに調整し、望ましい表示速度レベルを維持します。最適表示のレベルと、そのタイミングは直接制御できます。

希望の表示速度を維持できない場合には、3ds Max が自動的にアクティブなレンダリング レベルに戻ります。レベルはいくつでも選択できますが、最適表示のタイプごとに 1 つまたは 2 つにとどめておくことをお勧めします。

最適表示」を参照してください。