吹き出しツールでは、建物モデルの部分を詳細、断面、および立面図として定義することができます。これらの部分は、吹き出しで作成したモデル空間ビューに配置することができます。
モデル空間ビューは、図面のレイアウト タブ上の独自の視点で表示することができる図面表示です。モデル空間ビューには、固有の名前、説明、表示設定、レイヤ スナップショット、表示尺度、レイヤの状態、および表示方向があります。モデル空間ビューは、AutoCAD の名前の付いたビューのコンセプトを進化させたものですが、名前の付いたビューとは異なり、モデル空間ビューには定義された境界があります。
詳細、断面、または立面図を、現在のビュー図面、既存のプロジェクト ビュー図面、または新しいプロジェクト ビュー図面に含むモデル空間ビューを配置することができます。
新しいビュー図面タイプ
ビュー図面は、AutoCAD Architecture で強化されています。既存の一般的なビュー図面に加えて、ユーザは詳細、断面、および立面図をプロジェクトに保存するために設計された専用の図面タイプにアクセスすることができます。これらのビュー タイプはすべて、プロジェクト ナビゲータで編成することができます。
以下は、図面管理機能のビュー図面のタイプです。
- 一般ビュー図面: プロジェクトの中で見られる建築物を一般的な表示にして、建築物を現すものです。一般ビュー図面は、プロジェクト設定で定義した一般ビュー テンプレートに基づいて作成します。
建物全体の 3D ビュー
- 詳細ビュー図面: 詳細ビュー図面には、建物モデルの部分を定義するモデル空間ビューを 1 つまたは複数含めることができます。これは、プランの一部で詳細表示または拡大することができます。表示設定および 2D 断面/立面図スタイルを使用して、詳細さのレベルを指定することができます。詳細を含むモデル空間ビューは、吹き出しで作成することができます。詳細ビュー図面は、プロジェクト設定で定義した詳細ビュー テンプレートに基づいて作成します。
吹き出し内の詳細ビュー
- 断面/立面図ビュー図面: 建物モデルの断面/立面図を表示するモデル空間ビューを 1 つまたは複数含めることができます。断面/立面図を含むモデル空間ビューは、吹き出しで作成することができます。4 つの方法で外部および内部の立面図をより良く簡単に作成するために、専用の吹き出しツールが追加されました。断面/立面図ビュー図面は、プロジェクト設定で定義された断面/立面図ビュー テンプレートを元にして作成します。
4 つのモデル空間外部立面図
吹き出しツールでフィールドを使用する
フィールドを使うと図面ファイルのドキュメンテーションの品質が向上します。フィールドは、更新可能なテキストで、図面のライフ サイクルを通じて表示され、変更されます。フィールドが更新されたときには、フィールドの最新の値が表示されます。フィールドは、属性定義に挿入することができ、吹き出しツールを作成するために使うことができます。
吹き出しとプロジェクト
吹き出しと参照されるモデル空間ビューは、図面管理機能の中のプロジェクトにおいて緊密にリンクされています。プロジェクト以外で吹き出しをある程度使用することはできますが、最適に使用するためには、プロジェクトと一緒に使用する必要があります。