オブジェクト分類を使用するには

オブジェクト クラスでは、組織の標準のオブジェクト セットを定義します。ユーザがこの標準オブジェクトの 1 つをオブジェクト分類を使用する図面に追加した場合は、定義したプロパティを使用してオブジェクトが作成されます。作成されたオブジェクトは「分類済み」オブジェクトです。

オブジェクト分類を設定するには

• 組織の標準オブジェクトを決定します。
• オブジェクト クラスの階層を決定します。

  オブジェクト クラスの分類を作成し、この分類のベース オブジェクト クラスの特定の設定を、同じ分類のすべてのフィーチャ クラスに継承させることができます。

• オブジェクト クラス定義ファイルに含めるすべてのデータとプロパティを備えたサンプル オブジェクトを作成します。
• 既存のオブジェクト定義ファイルをアタッチするか、新しいオブジェクト クラス定義ファイルを作成します。·
• 新しいオブジェクト クラスを定義します。

  このオブジェクト クラスをベース クラスとして使用するには、含める各オブジェクトに既定値と有効な値の範囲を設定します。

• オブジェクト クラス定義ファイルを、ファイルを必要とする組織内のすべてのユーザがアクセスできる場所に格納します。
• オブジェクト クラス定義ファイルは図面テンプレートにをアタッチできます。こうすることにより、新しいすべての図面にこのファイルがアタッチされます。

オブジェクト クラスを定義するには

1. オブジェクト クラスのサンプル オブジェクトを選択します。
2. オブジェクト定義ファイルがアタッチされていない場合は、コマンド プロンプトに attachdef と入力してファイルをアタッチします。
3. [タスク]ペインの[マップ エクスプローラ]タブで、[オブジェクト クラス]を右クリックします。[オブジェクト クラスを定義]をクリックします。
4. サンプル オブジェクトを選択するよう指示するプロンプトが表示されたら、サンプル オブジェクトを選択します。[Enter]を押します。
5. [オブジェクト分類を定義]ダイアログ ボックスで、名前と説明を入力します。
6. このオブジェクト クラスを既存のオブジェクト クラスを基にして作成するには、[ベース]リストから既存のオブジェクト クラスを選択します。

   このオブジェクト クラスをベースとしてのみ使用する場合は、[ベース オブジェクト分類としてのみ使用]を選択します。

7. [適用先]タブで、このオブジェクト クラスのオブジェクト タイプを選択します。
8. [プロパティ リスト]タブで、定義に含めるプロパティを選択します。各プロパティに対して、既定値と使用可能な値の範囲を入力します。

   線の太さを指定するには、小数点以下の値を整数として入力します。たとえば、線の太さを 0.13 に指定する場合は、13 と入力します。

   新しいプロパティを定義するには、[新しいプロパティ]をクリックします。[新規プロパティ]ダイアログ ボックスで、新しいプロパティのカテゴリと名前を入力します。

9. [クラス設定]タブで、フィーチャの作成に使用するオブジェクトを選択します。たとえば、道路のオブジェクト クラスを定義する場合は、作成メソッドとしてポリラインを選択します。

オブジェクト クラスの階層を作成することができます。 既存のオブジェクト クラスを基に新しいオブジェクト クラスを作成すると、新しいオブジェクト クラスには、ベース クラスのすべてのプロパティが組み込まれます。

新しいオブジェクト クラスを既存のクラスを基にして作成するには

1. オブジェクト クラスを定義します。
2. [ベース]で、新しいオブジェクト クラスの基にするオブジェクト クラスを選択します。

   リスト内に選択したベース オブジェクト クラスのプロパティが表示されます。

3. ベース オブジェクト クラスのプロパティは消去できませんが、プロパティの属性、たとえば既定値と有効な値の範囲を編集することはできます。
4. その他の必要なプロパティを追加し、オブジェクト クラスの定義を完了します。

オブジェクト クラスをベース クラスとしてのみ使用できるように指定するには

1. オブジェクト クラスを定義します。
2. [オブジェクト分類を定義]ダイアログ ボックスで、[ベース オブジェクト分類としてのみ使用]を選択します。

オブジェクト クラスを定義するときに、そのオブジェクト クラスを使用して作成される新しいオブジェクトの、使用可能な値の範囲と既定値を指定できます。

プロパティの既定値と範囲を指定するには

1. [オブジェクト分類を定義]ダイアログ ボックスの[適用先]タブでオブジェクト クラスを作成し、オブジェクト タイプを選択します。·
2. [プロパティ リスト]タブでプロパティを選択します。
3. [プロパティ属性]の[既定値]に、このプロパティの既定値を入力します。
4. [範囲]に使用可能な値の範囲を指定します。

   … をクリックして、プロパティのリストがあればそこから選択し、なければ値を入力します。

   • 複数の数を入力する場合は、「1,5,9」のようにカンマで区切ります。
   • 数値の範囲を指定する場合は、[3,7]のように角括弧内に開始値と終了値をカンマで区切って入力します。
   • 「1,[3,7],9」のように、範囲の指定と数値の指定を組み合わせることもできます。
   • 範囲を削除するには、ダッシュを 2 個入力します("--")。

オブジェクト クラス定義を変更するには

1. 変更対象のオブジェクト クラスで分類されたオブジェクトを含む図面を開きます。
2. オブジェクト分類ファイルがアタッチされていない場合は、コマンド プロンプトに attachdef と入力してファイルをアタッチします。
3. [タスク ペイン]の[マップ エクスプローラ]タブで、定義を修正するオブジェクト クラスを右クリックします。[オブジェクト クラスを定義]をクリックします。
4. サンプル オブジェクトを選択します。このオブジェクトは、変更対象のオブジェクト クラスで分類されたオブジェクトです。
5. [オブジェクト分類を定義]ダイアログ ボックスで、プロパティを変更します。
   • フィーチャに使用されるオブジェクト タイプは変更できません。
   • [プロパティ リスト]タブで、定義に含めるプロパティを選択します。新しい各プロパティに対して、既定値と使用可能な値の範囲を入力します。

     線の太さを指定するには、小数点以下の値を整数として入力します。たとえば、線の太さを 0.13 に指定する場合は、13 と入力します。

   • [クラス設定]タブで、フィーチャの表示に使うアイコンを指定します。また、[タスク ペイン]の[マップ エクスプローラ]にこのデータを表示するかどうかも指定します。

オブジェクト分類ファイルには、定義済みのオブジェクト クラスに関する情報が含まれています。

新しいオブジェクト分類ファイルを作成するには

1. [タスク ペイン]の[マップ エクスプローラ]タブで、[オブジェクト クラス]を右クリックします。[新しい定義ファイル]をクリックします。
2. [New Object Class Definition File]ダイアログ ボックスで、新しいオブジェクト分類ファイルの名前を指定します。[OK]をクリックします。