あらかじめいくつかの手順を実行しておくことによって、多数の領域でパフォーマンスを向上させることができます。たとえば、インデックスを作成しておくと、クエリーとセーブ バックの時間を大幅に短縮することができます。
次の表は、パフォーマンスを向上させるために実行できる手順の一部を示しています。各項目の詳細は、リンクをクリックしてください。
フィーチャ画層 |
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フィーチャ画層をフィルタする
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フィーチャ画層をフィルタして、画層内のフィーチャ数を減らすと、パフォーマンスを向上させることができます。データをマップに取り込む際([データ接続]で[クエリーによってマップに追加]をクリック)または取り込んだ後(画層を右クリックして[データをフィルタ]を選択)にデータをフィルタできます。 |
アタッチされた図面をクエリーする |
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割り当てられた座標系を削除する
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AutoCAD Map 3D のグローバル座標系を使用すると、複雑な計算が必要となるだけでなく、アタッチされた図面のオブジェクトのクエリーやオブジェクトのセーブ バックなどの操作においてパフォーマンスが低下するおそれがあります。 |
インデックスを作成する
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クエリーの実行に要する時間を削減するには、インデックスを作成します。すべての位置、プロパティ、オブジェクト データ、またはデータベース リンクを検索して一致するデータを見つけるのではなく、AutoCAD Map 3D は関連するインデックスだけを検索します。AutoCAD Map 3D の旧リリースでインデックスを作成している場合は、色ブック名などの新機能が確実に含まれるように、このリリースでインデックスを再作成する際に役立ちます。 |
ラスター イメージ |
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ラスター イメージを非表示にする
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イメージを非表示にすると、そのイメージは画面上に表示されません。また、印刷もされません。イメージの境界だけが画面上に表示されます。イメージを非表示にすると、再描画時間の短縮に役立ちます。印刷する場合は、イメージを簡単に再表示することができます。 |
イメージをロード解除する
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メモリの使用を節約してパフォーマンスを向上させるには、現在、表示や印刷を必要としないイメージをロード解除します。 |
メモリ使用の設定をする
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大容量のイメージを処理する際にメモリ管理が問題になることがあるため、パフォーマンスが最適化されるようにラスター拡張機能を設定します。イメージ スワップ ファイル用に確保するメモリ量を指定します。[メモリ範囲]の値が増大すると、ハード ディスクへのスワッピング発生頻度が少なくなり、イメージがすばやくロードおよび表示されるようになります。パフォーマンスを最適化するには、テンポラリ スワップ ファイルをローカル ドライブに格納します。 |
イメージの表示品質を変更する
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イメージは、高画質またはドラフト画質で表示してください。ピクセルを高画質でディザリングすると、シェーディング間の領域がより緩やかになります。ドラフト画質を使用すると、システムのパフォーマンスを高速化できますが、カラー イメージおよびグレースケール イメージの画面上での表示画質が低下する場合があります。 |
トポロジ |
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トポロジのバッファを作成する |
RAM の空き容量を推奨値より増やすか、システムの仮想メモリを増やして、バッファ処理のパフォーマンスを強化してください。これは、サイズの大きなトポロジをバッファする場合などに役立ちます。 |
データ ビュー |
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SQL フィルタを使用して選択したレコードを表示する
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データ ビューに表示されるデータをフィルタ(制限)してください。 フィルタにより、必要なレコードのみを表示できます。その結果、レコードをスクロールしたり、ハイライト表示したりする時間が短縮されます。 |
その他 |
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ショート オブジェクトを消去する
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[ショート オブジェクトを消去]操作では、指定した許容差よりも短いオブジェクトをすべて探し、それを削除することができます。この操作によって、マップ内の不要なリニア オブジェクトやノードの数を減らすことができます。 |
オブジェクトを単純化する
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リニア オブジェクトを単純化すると、ファイル サイズが減少してパフォーマンスが向上しますが、データの解像度もまた減少します。 |
編集セットを使用してロックする
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大量のオブジェクトを修正または処理する場合は、オブジェクトを編集セットに追加(ロック)してから処理すると、パフォーマンスを向上させることができます。 |