プリミティブの場所と密度を指定し、いくつかのプリミティブのアトリビュートをコントロールするために、XGen ディスクリプション付きの Ptex ファイルを使用できます。Ptex ファイルは、マップとしてポリゴン メッシュ上にオーバーレイされます。Maya の Ptex ペイントを使うか、Autodesk Mudbox 2012 (またはそれ以降)で作成された Ptex ファイルを使用して、Ptex マップを作成することができます。Maya では、XGen で保存されたときに Ptex ファイルを生成するテクスチャをペイントするために、Paint 3D ツールを使用することができます。
通常、Ptex マップは黒、白、およびグレーでペイントされた領域で構成することができます。マップの黒い領域は値 0 を示し、白は値 1 を、グレーの領域は 0 と 1 の間の値を表します。
アトリビュートにマスクを割り当てる場合(密度(Density)にマスク(Mask)など)、マップはセット アトリビュートを入力し、カラーに基づいて出力を生成します。たとえば、マップの白い領域には完全なアトリビュート値が表示され、黒くペイントされた領域ではアトリビュート値 0 が生成されます。
また、サーフェス上の領域を区別して指定するために、メッシュに別のカラーをペイントすることもできます。このタイプの Ptex マップは、領域マップに使用します。「領域マップとマスクについて」を参照してください。長さ(Length)などのアトリビュートの値は、グレーにペイントすることによって変更することができます。
Ptex ペインティングでは、メッシュの各フェースにテクセルが追加されます。テクセルは、「テクスチャ要素」という用語の省略形です。テクセルはピクセルに似ていますが、用途は 2 次元のコンピュータ画面に限定されません。テクセルは、メッシュのサーフェス上のカラーの単一点と考えることができます。
Ptex マップを作成するときに、メッシュの各ベース フェースに必要なテクセル解像度(マップの解像度(Map Resolution))を指定します。ここで指定するテクセル解像度によって、そのマップのベース フェースごとにどの程度のディテールが必要かを Maya に指定します。
Maya で Ptex マップを作成する場合は、指定するマップ名(Map Name)が、Ptex ファイルを格納するフォルダ名に割り当てられます。Ptex ファイル名は、ペイントするポリゴン メッシュ オブジェクトから派生します。Maya では、ディスクリプションのディレクトリに含まれる paintmaps フォルダに Ptex フォルダとファイルが格納されます。たとえば、LandscapePlane という名前のポリゴン メッシュ上の GrassDensity という名前のマップをペイントした場合は、フォルダとファイルの構造として次のように表示されます。