既存のすべてのプリファレンスを削除して、起動時に新しい既定値を使用します。
評価モードをテストするには:
DG モードは、前の既定の評価モードでした。
スピードを解析する場合:
平行シーン評価では、利用可能なすべてのコンピュータ リソースを活用して、シーンをよりすばやく評価します。これは、ダーティな伝播機構を使用してシーンの説明から評価グラフを作成することで実現されます。
評価グラフで正しい結果を生成するには、DG でディペンデンシーを正確に表現する必要があります。ノードのディペンデンシーがシーンに適さない場合は、平行評価で間違った結果が生成されるか、Maya がクラッシュすることがあります。
セーフ モードでは、平行評価がアクティブなときに整合性テストが実行されます。このセーフ モードでは、最も一般的なタイプのエラーである無効なディペンデンシーを防ぐことができます。セーフ モードでエラーが検出されると、HUD で示されているとおりに評価マネージャがシリアル評価モードに戻ります。セーフ モードがシリアル評価に戻ることができる理由の 1 つは、ノード インスタンスが複数のスレッドによって同時に評価される場合です。
セーフ モードでは多くの問題が検出されますが、すべての問題が検出されるわけではありません。したがって、問題を検出するために、シーンをより詳細に(コストをかけて)チェックを実行する新しい解析モードがあります。
解析モードは、アニメータがリグを再生したり操作するときに必要とするものではありません。それよりは、新しいリグを作成するときに評価の問題をトラブルシューティングするリグ作成者やテクニカル ディレクタ向けに設計されています。
解析モード:
解析モードは、シリアル モードのときに次のコマンドを使用してアクティブ化します。
dbtrace -k evalMgrGraphValid;解析モードを無効にするには、次を入力します。
dbtrace -k evalMgrGraphValid -off;
一度アクティブにすると、評価が実行されるたびにエラー検出が行われます。検出された不足ディペンデンシーは、ご使用のコンピュータの一時フォルダのファイルに保存されます。たとえば、Windows では %TEMP%¥_MayaEvaluationGraphValidation.txt に結果が保存されます。
2 つのノード間の不足ディペンデンシーを示すサンプル レポートを次に示します。
フレーム 56 で不足ディペンデンシーが検出された場合
{
NodeA.output <-x- NodeB
NodeA.output <-x- NodeC [cluster]
}
フレーム 57 で不足ディペンデンシーが検出された場合
{
NodeA.output <-x- NodeB
NodeA.output <-x- NodeC [cluster]
}
"<-x-" という記号はディペンデンシーの方向を示し ます。"[cluster]" という用語は、ノードがサイクル クラスタ内部にあることを意味します。つまり、サイクルのいずれかのノードが評価順序外のアトリビュート アクセスをしています。
上記の例では、NodeB が NodeA の "output" アトリビュートにアクセスしていて、これが間違っています。このようなタイプのディペンデンシーは、評価グラフに現れず、平行モードで評価を実行したときにクラッシュの原因になることがあります。
不足ディペンデンシーが発生する理由は多数あり、それらの対処方法は、問題の原因によって異なります。解析モードで、シーンに不正なディペンデンシーによるエラーが検出された場合は、ノードでダーティ伝搬を管理するための方針を再検討します。同じアトリビュートを毎回ダーティにする "優れた" ダーティ伝搬を常に使用するようにします。アトリビュートの再計算のトリガに、異なる複数の通知メッセージを使用しないようにします。
アニメーション シーン内で問題のある領域を識別するための情報については「プロファイラを使用してアニメーションのボトルネックを特定する」を参照してください。