ポストスキニング補正シェイプの作成

補正シェイプは、ベース オブジェクトのデフォメーションに関する問題を修正するために作成するブレンド シェイプです。この方法は、キャラクタをアニメートするときに見つかった特定のデフォメーションの問題を修正するために、キャラクタのスキンでしばしば使用されます。スキン デフォーマが評価される前または後に、スキンに適用されるように補正シェイプを作成できます。シェイプ デフォメーションの結果とワークフローは、方法ごとに異なります。

スキン デフォーマの後に評価されるスキンに補正シェイプを作成すると、アニメーション中にスキンがどのように変形するかが考慮されます。ポストスキニング補正シェイプは、スキンの接線空間またはジョイントの変換値(位置および回転)に基づくことができます。

座標変換空間(Transform Space) のターゲット シェイプは、一般的に接線空間(Tangent Space)よりも計算が高速で、シェイプに対して行った補正は、選択したジョイントのエンベロープ領域内になります。

接線空間の補正シェイプ

接線ベースのポストスキニング補正シェイプを作成するには

  1. キャラクタのスキンが正しく変形されていないフレームに移動するか、キャラクタを補正シェイプを追加するポーズに移動します。
  2. キャラクタのスキン メッシュを選択します。
  3. シェイプ エディタを開き、作成(Create) > ブレンド シェイプ デフォーマ(Blend Shape Deformer) > を選択します。
  4. ブレンド シェイプ オプション(Blend Shape Options)で、詳細設定(Advanced)タブをクリックし、変形順序(Deformation Order)リストからポストデフォメーション(Post-deformation)を選択します。
  5. 作成(Create)ボタンをクリックして、スキン メッシュにブレンド シェイプ デフォーマを作成します。
  6. シェイプ エディタ(Shape Editor)で、ターゲットを追加(Add Target)ボタンをクリックするか、作成(Create) > ターゲットを追加(Add Target) > を選択します。
  7. ブレンド シェイプ ターゲットの追加オプション(Add Blend Shape Target Options)で、タイプ(Type)リストから接線空間(Tangent Space)を選択して、このブレンド シェイプ デフォーマに接線ベースのターゲット シェイプを作成します。適用して閉じる(Apply and Close)をクリックします。

    緑のターゲット アイコンがツリー内のターゲット シェイプの名前の横に表示され、接線空間ベースであることを示します。

  8. ターゲット シェイプの名前は、自動的にスキン メッシュの名前と同じになりますが、変更することもできます。変更するには、名前をダブルクリックするか、右クリックして名前の変更(Rename)を選択して、新しい名前を入力します。
  9. 補正シェイプのエフェクトのインフルエンスを 100% にするため、ターゲット シェイプのウェイト値が 1 に設定されていることを確認し、編集(Edit)ボタンがまだ赤になってい場合はクリックします。これでスキン メッシュを編集する準備ができました。
  10. スカルプト ツールを使用してスキンが正しくなるように変形するか、必要なオブジェクト コンポーネントを選択し、トランスフォーム ツールを使用してスキンを変形します。詳細については、「ターゲット シェイプの編集」を参照してください。
  11. シェイプが完成したら、編集(Edit)ボタンを再度クリックして、編集モードを終了します。

ターゲット シェイプのウェイト スライダをドラッグすると、補正シェイプ変更のエフェクトがスキン メッシュに与えるインフルエンスを確認できます。

座標変換空間の補正シェイプ

変換ベースのポストスキニング補正シェイプを作成するには

  1. 前述の接線空間プロセスで説明した、最初の 6 つの手順に従います。
  2. ブレンド シェイプ ターゲットの追加オプション(Add Blend Shape Target Options)で、タイプ(Type)リストから座標変換空間(Transform Space)を選択して、このブレンド シェイプ デフォーマに変換ベースのターゲット シェイプを作成します。
  3. 変換名(Transform Name)ボックスに、補正ターゲット シェイプを関連付けるジョイントの名前を入力するか、ビューまたはアウトライナでジョイントを選択して、選択項目を使用(Use Selected)ボタンをクリックします。適用して閉じる(Apply and Close)をクリックします。

    青のターゲット アイコンがツリー内のターゲット シェイプの名前の横に表示され、変換ベースであることを示します。

  4. 上記の接線空間プロセスで説明した、ターゲット シェイプを編集するための残りの手順に従います。