モーション フィールドを使用する

モーション フィールドの作成(Make Motion Field)を使用すると、オブジェクトが流体の中を動く様子を正確にシミュレートできます。このフィールドは自身の親オブジェクトにフォースを適用して、オブジェクトが流体を動かす、あるいは押すように見せます。流体のモーション(Motion) フィールドのエフェクトは、ボートのプロペラが水中に渦や後流を形成する様子に似ています。たとえば、流体の中にある水上スキーを引っ張るボートのアニメーションを作成するには、動いている間に水をかき分けるように見えるよう、ボートと水上スキーにモーション(Motion) フィールドを適用します。

モーション(Motion)フィールドは、ドラッグ(Drag)フィールドと同じです。違いは、オブジェクトにペアレント化されること、ボリューム境界、速度の継承(Inherit Velocity)マグニチュード(Magnitude)がプリセットされていることです。ドラッグ(Drag)フィールドの詳細については、「ドラッグ オプション(Drag Options)」を参照してください。

ドラッグ(Drag)フィールドの特徴は、速度の継承(Inherit Velocity)を伴う大気(Air)フィールドに類似していますが、ドラッグ(Drag)フィールドはフィールドがモーションを流体に伝える際のトランスフォームの方法をより多様に制御できます。大気フィールドはフィールド モーションの方向へ単純に押し出し、フィールドの回転やスケーリングは考慮しませんドラッグ(Drag) フィールドはこれらを考慮します。たとえば、速度の継承(Inherit Velocity)を伴うドラッグ(Drag)フィールドでは、スケールをキー設定して爆発エフェクトを作成したり、回転をキー設定して竜巻エフェクトを作成できます。ただし、大気フィールドとは異なり、フィールドのソースとして流体が使用される場合、ドラッグ(Drag) フィールドの速度の継承(Inherit Velocity)は作用しません。

ドラッグ(Drag) フィールドと大気(Air)フィールドのその他の重要な違いは、大気(Air)フィールドには速度の継承(Inherit Velocity)エフェクトに追加される主なフォースや風が常に存在することです。ドラッグ(Drag)フィールドは大気(マグニチュードによっては水または鉛)のかたまりのように動作し、速度の継承(Inherit Velocity)によってこの大気のかたまりをトランスフォームさせることができます。したがって、流体は移動速度がフィールドと同じになるまで、ドラッグ(Drag) フィールドのフォースを受けます。これによって、非常に柔軟にコントロールできるダイナミック シミュレーションを作成できます。

詳細については、「モーション フィールドを作成するmotionField ノード アトリビュート」を参照してください。

注:

モーション フィールド(Motion field)は 2D 流体および 3D 流体に対してのみ使用可能です。