概要

主な特徴

Gameware Navigation には次の機能が組み込まれています。

キャラクタが歩行可能な 3D ゲーム地形の領域を識別するために、指定された物理的寸法と移動能力により最適化されたナビゲーション メッシュをすばやく作成する自動データ生成ツール。データ生成 API では次のことをサポートしています。

• ゲーム中にメモリ内外への自由なスワップが可能になる、任意のシェイプとサイズのストリーミング可能なセクタまたはサブレベルを持つ地形
• 別の地形タイプまたはゾーンを識別するための、独自のデータを使用した NavMesh のカスタム タグ付け

次の機能を含む、ゲーム内でのロードとナビゲーション データ利用のためのランタイム サービス。

• ゲームプレイ状況の変化に応じた、ナビゲーション データに対する動的な修正
• ジャンプ、テレポータ、エレベータなどのスマート オブジェクトにコントロールされた新しいトポロジの接続の作成または特別な移動パスの特定のために、NavMesh の任意のポイント間に特別な接続を作成するカスタム グラフ
• 地形の特徴をすばやく検索するためにナビゲーション データに対して実行できる最適化された空間クエリのツールボックス
• パスの計算と、キャラクタがパスに追従できるようにするモーション パスの生成のためのサービス
• 他の移動しているキャラクタおよび障害物に対するダイナミック回避

AI をすばやく反復処理するための、簡単に拡張してカスタム ビジュアル データをサポートできる、ライブ 3D ビジュアル デバッグ。

設計の目的

Gameware Navigation は次のことを目的として設計されています。

• 表現レベルでのキャラクタの動作を設計する包括的システムとしてではなく、基礎レベルでの共通の人工知能タスクに使用するオンデマンドのツールボックスであること。キャラクタの決定ロジックで地形についての知覚情報が必要になった場合や、キャラクタが決められた目的点までの道を見つける必要がある場合には、ユーザ独自のコードから直接 Gameware Navigation を呼び出します。
• 既存のアセット パイプラインとプロダクションのデザイン ワークフローにスムーズに適合すること。マルチセクタ データの生成、反復的なデータのリビルド、メモリからのデータ ロード機能などを提供します。
• 再実装する必要がある抽象インタフェースが少ない、プログラマが学習しやすく、使用しやすい一貫性のある予測可能な API を提供すること。
• 明示的に指示された場合にのみ負荷の大きい計算を実行し、最も CPU を消費する計算をタイム スライス クエリに分離することで、実行時の CPU 消費ピークを避けること。

履歴

Gameware Navigation は、Autodesk^® Kynapse^® AI ミドルウェアの後継です。2000 年からの開発において、Kynapse はトリプル A およびダブル A のコンソール ゲームおよび PC ゲーム、多人数同時参加型オンライン ゲームなど、あらゆるレベルとジャンルの 100 を超えるリリースされたゲームで使用されてきました。

お客様と何年もの間密接に協力することで得られた非常に有用なフィードバックを使用して、製品の展望は常に発展し、変化し続けています。最終的に、変化の範囲と程度は古い Kynapse コード ベースを繰り返し使用し続けるのではなく、次世代ゲーム機に適したまったく新しいランタイム API を構築する必要があるまでになりました。