このロールアウトは、既定値のスキャンライン レンダラーのパラメータを設定します。
[アンチエイリアシング](Antialiasing)のチェックマークをはずすと、[ワイヤフレームで実行](Force Wireframe)設定が無効になります(上記を参照)。[ワイヤフレームで実行](Force Wireframe)のチェックマークが付いている場合でも、割り当てられているマテリアルに従ってジオメトリのレンダリングが行われます。
[アンチエイリアシング](Antialiasing)をオフにすると、レンダリング要素も無効になります。レンダリング要素が必要な場合は、[アンチエイリアシング](Antialiasing)をオンにしておいてください。
次の表に使用可能なアンチエイリアシング フィルタを説明します。
名前 | 説明 |
---|---|
範囲 | さまざまなサイズの領域フィルタを使用してアンチエイリアシングを行います。 これは 3ds Max のオリジナル フィルタです。 |
ブラックマン | シャープですが、エッジを強調する機能はない、25 ピクセルのフィルタです。 |
ブレンド | シャープな領域フィルタとガウス ソフトニング フィルタをブレンドしたフィルタです。 |
キャットマルロム | 若干のエッジ強調機能のある 25 ピクセル再構成フィルタです。 |
Cook 変数 | 汎用的に使用可能なフィルタです。1 ~ 2.5 がシャープ領域です。値が高くなるとイメージがブラーします。 |
キュービック | 立方体のスプラインをベースにした、25 ピクセルのブラー フィルタです。 |
Mitchell-Netravali | 2 つのパラメータを使用したフィルタです。ブラー、リング、および異方性反射の各効果についての調整が行われます。リングの値を 0.5 よりも大きく設定すると、イメージのアルファ チャネルに影響が生じます。 |
プレート マッチ/MAX R2 |
3ds Max 2 方式(マップ フィルタリングなし)を使用して、カメラおよびスクリーン マップ、あるいはマット/シャドウ要素をフィルタされていないバックグラウンド イメージに一致させます。 詳細については、「プレート マッチ フィルタリング」のトピックを参照してください。 |
正方形 | 正方形のスプラインをベースにした、9 ピクセルのブラー フィルタです。 |
シャープな正方形 | Nelson Max 氏が作成した、9 ピクセルのシャープな再構成フィルタです。 |
ソフト | 調整可能なガウス ソフトニング フィルタです。軽いブラーがかかります。 |
ビデオ | NTSC および PAL の両ビデオ アプリケーション用に最適化された、25 ピクセルのブラー フィルタです。 |
[フィルタ サイズ](Filter Size)を「1.0」に設定すると、実質的にはフィルタが無効になります。
個別に要素をレンダリングする場合、要素ごとに、アクティブなフィルタを明示的に有効または無効にすることができます。
スーパーサンプリング方法のオプションは、マテリアル エディタの[スーパーサンプリング](SuperSampling)ロールアウトに表示されるオプションと同じです。オプションが拡大された方法もあり、これらのオプションを使用して、スーパーサンプリングの品質およびレンダリング中に採集されるサンプル数をより詳細に制御することができます。
オブジェクトの[オブジェクト プロパティ](Properties)ダイアログ ボックスの[モーション ブラー](Motion Blur)領域で[オブジェクト](Object)を設定して、どのオブジェクトにオブジェクト モーション ブラーを適用するかを決定します。オブジェクト モーション ブラーでは、フレームごとにオブジェクトのタイム スライス イメージを複数個作成することによって、オブジェクトをぼかします。この処理では、カメラの動きも考慮されています。オブジェクト モーション ブラーは、スキャンライン レンダリング処理中に適用されます。
[期間 (フレーム数)](Duration (frames))の変更による効果
[サンプル](Samples)編集ボックスの値が[期間のサブディビジョン](Duration)よりも小さい場合、継続時間中にランダム サンプリングが行われます(このためモーション ブラーがいくらかざらついた感じになります)。たとえば、[期間のサブディビジョン](Duration Subdivision)が 12 で[サンプル](Samples)が 8 の場合、12 個のコピーのうち 8 個がランダム サンプルとして各フレームに置かれます。
[サンプル](Samples)と[期間のサブディビジョン](Duration)の値が同じ場合、ランダム サンプリングは行われません。また両方の値が最大値(32)の場合、より致密な結果が得られます。この場合、通常のオブジェクトの場合に比べ、3 ~ 4 倍のレンダリング時間がかかります。
滑らかなブラー効果を得るには、最大の 32/32 に設定します。レンダリング時間を少なくするには、12/12 に設定します。この設定は、16/12 よりも滑らかな結果が得られます。
サンプリングは継続時間中に発生するため、[期間のサブディビジョン](Duration Subdivision)の値は常に、[サンプル](Samples)の値と同じか、それより小さくしておかなければなりません。
左: [サンプル](Samples)と[サブディビジョン](Subdivision)が同じ値の場合。
右: [サンプル](Samples)の値が[サブディビジョン](Subdivision)の値より小さい場合。
オブジェクトの[オブジェクト プロパティ](Properties)ダイアログ ボックスの[モーション ブラー](Motion Blur)領域で[オブジェクト](object)を設定して、どのオブジェクトにイメージ モーション ブラーを適用するかを決定します。イメージ モーション ブラーは、複数の画像を作成するのではなく、スミア効果を生成することによって、オブジェクトをぼかします。この処理では、カメラの動きも考慮されています。イメージ モーション ブラーは、スキャンライン レンダリングが完了した後で適用されます。
右側のコインにイメージ モーション ブラーを適用
トポロジを変更するオブジェクトにイメージ モーション ブラーを適用することはできません。
通常、オブジェクトに変更するトポロジがある場合は、イメージ モーション ブラーではなく、シーンまたはオブジェクトのモーション ブラーを使用します。
環境マップでは、環境マッピング(球状、円柱状、またはシュリンク ラップ)を使用する必要があります。イメージ モーション ブラー効果は、スクリーンにマップされた環境には適用されません。
[カラー範囲の制限](Color Range Limiting)領域では、範囲外(0 ~ 1)のカラー コンポーネント(RGB)の[クランプ](Clamp)と[スケール](Scaling)を切り替えることによって明るすぎる部分を処理できるようにします。通常、鏡面反射光ハイライトにすると、カラー コンポーネントは範囲より上になる可能性がありますが、負のネガティブ ローブのあるフィルタを使用すると、カラー コンポーネントは範囲より下になる可能性があります。レンダラーが範囲外のカラー コンポーネントを処理する方法を制御する次の 2 つのオプションのいずれかを選択します。