マップについて

マップはマテリアルの視覚的/光学的コンポーネントに適用可能な画像、パターン、色調整やその他の効果を提供します。

マップを使わない場合は、3ds Max でのマテリアルのデザインは制限されます。マップを使えばマテリアル エディタを自由に駆使して劇的な効果を生むことができます。

さまざまなマップを適用した球体(球体が接する面には反射マップが適用されている)

マップの一番簡単な使い方は、マテリアルの拡散反射光カラーにパターンを割り当てる方法です。拡散反射光カラー マップの使用は、"テクスチャ マッピング"とも呼ばれます。このマッピングによって、マテリアルが適用されるジオメトリに画像やパターンが「ペイント」されます。

マップの用語

マップの種類の名前は、たとえば、チェック マップ、ビットマップ、グラデーション、フラット反射といった具合に、そのマップが作成するパターンや効果を説明しています。

"テクスチャ マップ"という用語は、"拡散反射光マップ"に置き換えることができます。つまり、反射やバンプなどの作成に使用されるマップとは異なり、テクスチャ マップはジオメトリに対してカラーを適用します。

注: ユーザ インタフェースでも、「マップ」という語が、マップの種類ではなくてマッピングされた視覚的コンポーネントを指す場合があります。たとえば、「拡散反射光マップ」とは、マテリアルの拡散反射光コンポーネントに適用されるマップ全種類のことです。このため、最初に「マップ」という用語を見たときにその使い方の曖昧さのために少し混乱するかもしれません。

マテリアル/マップ ツリーの中を移動

マテリアルを構築すると、その複雑さにかかわらず、マテリアル/マップ ツリーが構築されます。そのツリーの根の部分はマテリアル自体です。枝または「子」はマテリアルのコンポーネントに割り当てたマップです。一部のマップにはさらにマップが含まれています(たとえば、[チェック](Checker)マップの 1 つのカラーに割り当てられたマップなど)。したがって、このツリーは 2 階層以上の深さになることがあります(階層は必要なだけ深くできます)。

コンパクト マテリアル エディタで、 ([親に戻る](Go to Parent))と ([次のサブ マテリアル/マップに進む](Go Forward to Sibling))のボタンを使用してツリーをナビゲートできます。(ツリーを下方向に移動するには、マップ ボタン自体をクリックします) ([マテリアル/マップ ナビゲータ](Material/Map Navigator))をクリックすると、マップ階層を示すダイアログ ボックスが表示されます。

[マテリアル/マップ ナビゲータ](Material/Map Navigator)ダイアログ ボックス

スレート マテリアル エディタでは、ノード グラフとしてマテリアル/マップ ツリーを表示することができます。

[マルチ/サブオブジェクト](Multi/Sub)マップと合成マップを使用する 4 階層のツリー