Biped の足跡シーケンスのモーションをコピーし、別の足跡シーケンスの最後や中間に貼り付けることができます。この機能をスプライスと呼びます。
この機能を使用すると、短いモーション シーケンスから、延長(あるいは巡回)モーション シーケンスを構築できます。また、ある Biped から足跡をコピーし、別の Biped に貼り付けることもできます。
足跡のスプライスの際、「足跡バッファ」を使って足跡の配置とキーを格納します。足跡バッファは、足跡を格納するメモリ内の一時領域です。
ヒント: 単独の足跡ベースのアニメーションの一部を編集したい場合は、モーション スプライス機能を使用します。完成した BIP ファイルを接続して、より長いアニメーションを構築したい場合は、モーション フローまたはモーション Mixer を使用します。
手順
足跡をバッファにコピーするには:
([足跡モード](Footstep Mode))をオンにします。- 連続する足跡を
選択します。 - [足跡操作](Footsteps Operations)ロールアウトで
([足跡をコピー](Copy Footsteps))をクリックします。
足跡バッファを編集するには:
- [Biped]ロールアウト
[モード](Modes)領域で、
([バッファ モード](Buffer Mode))をクリックします。このボタンは、バッファ内に足跡が存在する場合にのみアクティブになります。 これで、ビューポートには、現在アクティブな足跡シーケンス内の足跡が表示される代わりに、足跡バッファ内にある足跡が表示されます。
- 通常の方法で足跡またはモーション キーを編集します。足跡を移動または回転する方法と、[オート キー](Auto Key)をオンにして Biped スケルトンのパーツを移動、回転する方法があります。 注: バッファ モードがオンになっている状態では、足跡をスプライス(コピーと貼り付け)することはできません。
バッファ モードがアクティブな状態で[Biped]ロールアウトの[ファイルをロード](Load File)をクリックして BIP ファイルをロードすると、足跡バッファの内容が BIP ファイル内のモーションで置き換えられます。
[バッファ モード](Buffer Mode)をクリックしてオフにします。これで、足跡を貼り付けて編集済みのバッファをスプライスする準備ができました。
足跡バッファを編集するには、前述の手順に従って、事前に足跡をバッファにコピーしておく必要があります。
足跡バッファをスプライスするには:
- [足跡操作](Footstep Operations)ロールアウトで
([足跡を貼付](Paste Footsteps))をクリックします。バッファから貼り付けられた足跡は、濃い色で表示されます。
([選択して移動](Select And Move))をクリックして、最初に貼り付けた足跡をスプライスしたい位置に配置します。貼り付けられた最初の足跡を、同じ側(右か左)のアクティブな足跡を超えて移動すると、アクティブな足跡が赤に変わり、スプライスが可能であることを表します。この手順は、通常、[トップ](Top)ビューポートで行うと簡単です。
注: ビューポート内の別の場所をクリックして、貼り付けられた足跡を選択解除した場合は、貼り付けは行われず、貼り付けプロセスは終了します。- バッファの足跡を適切な場所に移動したら、マウス ボタンをリリースします。
足跡バッファの内容が、アクティブな足跡の上に配置されます。このとき、バッファ内の最初の足跡が、赤になった足跡と置き換わります。また、バッファにある足跡の残りがこれに続きます。
- 赤になった足跡と残りの元の足跡は、この時点でビューポート内に表示されます。これらはアクティブな足跡の近辺に、それぞれの濃い色で表示されます。これらはスプライスされたモーションの末尾に移動して貼り付けることができます。こうすることにより、バッファ モーションを挿入することができます。赤の足跡とそれに続く足跡も、足跡シーケンス内の任意の場所に貼り付けることができます。最後の足跡に貼り付けた場合は、この手順を省略できます。
残りの足跡を追加しない場合は、ビューポートの任意の場所をクリックして、それらの足跡を解除します。
警告: バッファ内のいずれかの足跡が、貼り付けの対象となる足跡の前にある足跡と時間的にオーバーラップしている場合は、メッセージが表示され、貼り付けは行われません。ヒント: 交互の足跡を使用してモーションのサイクルを作成するには、少なくとも 3 つの足跡をコピーし、貼り付けなければなりません。