足跡をアクティブにした後は、Biped の全体のバランスを調整することができます。
Biped のバランスを調整するには、2 つの方法があります。
ラバーバンド モードがオンになっている場合は、Biped の重心をボディの他の部分に相対させて動かすことができます。このとき、Biped の全体的なバランスが変化します。重心に対してラバーバンド機能を適用すると、休止ポーズならびにその結果として生じるすべてのモーションで、キャラクタのバランス ポイントが定義されます。
キャラクタが足を揃え、休止ポーズで直立している場合は、重心は足が地面に接地する部分の真上にあります。キャラクタの重量配分の中心は、重心で決定されます。通常、ほとんどのキャラクタでは、重心は骨盤近辺にあります。
重心の一般的な位置を次に示します。
ラバーバンド モードで Biped の後方へ重心を移動した状態
ラバーバンド モードで Biped の前方へ重心を移動した状態
バランス係数は、Biped が前後に体を折り曲げたときのヒップと脊椎のバランスを決定するアニメート可能なパラメータです。
バランス係数は、Biped が前傾姿勢になったとき、元の垂直方向の位置から頭やヒップが揺れる度合いと方向を決定します。
バランス係数が 0.0、1.0、2.0 のとき、脊椎をアニメートして Biped を前傾させるまでの状態
[バランス係数](Balance Factor)パラメータの値は 0 から 2 までの任意の値です。
アニメーションに影響を及ぼすには、Biped をアニメートする前にバランス係数を設定しておく必要があります。バランス係数をアニメートすると、アニメーション内の屈曲モーションに対して、Biped をさまざまな方法で反応させることができます。
[バランス係数](Balance Factor)パラメータは、[キー情報](Key Info)ロールアウト [ボディ](Body)を選択すると表示されます。
バランス係数を設定するには:
[バランス係数](Balance Factor)パラメータの設定後、再度[キーを設定](Set Key)をクリックする必要はありません。
Biped のヒップや頭の位置は、バランス係数の値に従って変化します。