[マルチ解像度アダプティブ アンチエイリアス](Multiresolution Adaptive Antialiaser)ダイアログ ボックス

[マルチ解像度アダプティブ アンチエイリアス](Multiresolution Adaptive Antialiaser)ダイアログ ボックスでは、レイトレース マテリアルと、マップのマルチ解像度アダプティブ アンチエイリアスの設定を変更します。このダイアログ ボックスは、[レイトレーサ グローバル パラメータ](Raytracer Global Parameters)ロールアウトでグローバルに使用することも、[レイトレース コントロール](Raytracer Controls)ロールアウトでローカルに使用することもできます。アンチエイリアスの設定をローカルに変更する場合は、そのアンチエイリアスのグローバル設定は影響を受けません。

インタフェース

[アダプティブ コントロール](Adaptive Control)領域

初期レイ
ピクセルあたりの照射レイの初期本数です。既定値は 4 です。
しきい値
適応アルゴリズムの感度を設定します。設定範囲は 0 から 1 です。0 (ゼロ)では常に最大本数のレイが照射され、1 では常に最小本数のレイが照射されます。既定値は 0.1 です。
[最大レイ]
アルゴリズムで照射されるレイの最大本数を設定します。既定値は 32 です。

[ブラー/焦点ぼけ (遠方ブラー)](Blur / Defocus (Distance Blur))領域

ブラー オフセットは、ビットマップのブラー オフセットに似ていますが、焦点ぼけは距離に基づいて設定されます。

ブラー オフセット
距離とは無関係に、反射や屈折の鮮明さやぼやけの効果を設定します。[ブラー オフセット](Blur Offset)は、反射や屈折の細部表現をやわらげたり、ぼかしたりするために使用します。[ブラー オフセット](Blur Offset)の単位はピクセルです。既定値は 0.0 です。
ヒント: 通常は、既定値の[ブラー オフセット](Blur Offset)の設定でよい結果が得られます。反射や屈折でエイリアシングが見られる場合、エイリアシングが解消するまで 0.5 ずつ値を増加させます。
ブラー アスペクト
ブラーの形を変更するアスペクト比です。通常は変更の必要はありません。既定値は 1.0 です。
ヒント: 水平線沿いにエイリアシングが発生しやすい場合は、[ブラー アスペクト](Blur Aspect)の値を 1.5 に上げてみてください。ブラー効果のシェイプが変化します。この逆も同様です。垂直線沿いにエイリアシングが発生しやすい場合は、[ブラー アスペクト](Blur Aspect)を 0.5 に下げてみてください。
焦点ぼけ
焦点ぼけは距離を基にしたブラー効果です。[焦点ぼけ](Defocus)の値を設定すると、サーフェス近くのオブジェクトはぼやけず、遠くのオブジェクトがぼやけます。レイの照射は、レイトレース マテリアルのオブジェクトのサーフェスを離れるにつれて分散します。既定値は 0.0 です。
ヒント: [焦点ぼけ](Defocusing)の値を増やすと、遠方ブラー効果がはっきり現れます。通常は微調整で十分です。最初は 0.1 未満で始め、必要に応じて加減します。レイトレース マテリアルの[反射フォールオフ](Reflect Falloff)かレイトレース マップの[減衰](Attenuation)を調節して、最適な遠方ブラー効果を探します。
焦点ぼけアスペクト
焦点ぼけの形を変更するアスペクト比です。通常は変更の必要はありません。既定値は 1.0 です。