DirectDraw Surface (DDS)ファイル形式は、テクスチャ マップおよびキュービック環境マップをミップマップ レベルを含めて、あるいは含めずに格納します。この形式は、未圧縮および圧縮後のピクセル形式を格納できるため、DXTn 圧縮データを格納するファイル形式としてお勧めします。このファイル形式の開発元は、Microsoft です。
DDS ファイルはテクスチャ マップとして使用できます。
Direct3D 9 では、DDS 形式へのレンダリングが可能です。DX8 または DX9 では、メタル バンプ シェーダでも DDS ファイルをレンダリングできます。システムで DX9 がサポートされていない場合、DDS ファイルをテクスチャとして使用できますが、レンダリングはできません。
インタフェース
DDS が出力形式として選択されているとき、[レンダリング出力ファイル](Render Output File)ダイアログ ボックスの[レンダリング](Render)または[設定](Setup)をクリックすると、[DDS 設定](DDS Configuration)ダイアログ ボックスが表示されます。
[サーフェス/ボリューム 形式](Surface/Volume Format)領域
DDS は、赤、緑、青(RGB)チャネル、オプションのアルファ チャネル(透明度)、可能な未使用ビットに割り当てられたピクセル数によって異なる、さまざまな出力形式をサポートしています。一連の圧縮形式もあります。
- [A8 R8 G8 B8] 1 ピクセルを 32 ビットとし、RGB およびアルファ チャネルそれぞれに 8 ビットを割り当てます。
- [A1 R5 G5 B5] 1 ピクセルを 16 ビットとし、RGB チャネルぞれぞれに 5 ビット、アルファ チャネルに 1 ビットを割り当てます。
- [A4 R4 G4 B4] 1 ピクセルを 16 ビットとし、RGB およびアルファ チャネルそれぞれに 4 ビットを割り当てます。
- [R8 G8 B8] 1 ピクセルを 24 ビットとし、RGB チャネルに 8 ビットを割り当て、アルファ チャネルにはビットを割り当てません。
- [R5 G6 B5] 1 ピクセルを 16 ビットとし、R チャネルと B チャネルそれぞれに 5 ビット、G チャネルに 6 ビットを割り当て、アルファ チャネルにはビットを割り当てません。
- [A2 R10 G10 B10] 1 ピクセルを 32 ビットとし、RGB チャネルそれぞれに 10 ビット、アルファ チャネルに 2 ビットを割り当てます。
- [X8 R8 G8 B8] 1 ピクセルを 32 ビットとし、RGB チャネルそれぞれに 8 ビットを割り当て、8 ビットを未使用にし、アルファ チャネルにはビットを割り当てません。
- [X1 R5 G5 B5]: 1 ピクセルを 16 ビットとし、RGB チャネルそれぞれに 5 ビットを割り当て、1 ビットを未使用にし、アルファ チャネルにはビットを割り当てません。
- [R3 G3 B2] 1 ピクセルを 8 ビットとし、R チャネルと G チャネルそれぞれに 3 ビット、B チャネルに 2 ビットを割り当て、アルファ チャネルにはビットを割り当てません。
- [A8 R3 G3 B2] 1 ピクセルを 16 ビットとし、R チャネルと G チャネルそれぞれに 3 ビット、B チャネルに 2 ビット、アルファ チャネルに 8 ビットを割り当てます。
- [X4 R4 G4 B4] 1 ピクセルを 16 ビットとし、RGB チャネルそれぞれに 4 ビットを割り当て、4 ビットを未使用とします。
- [A16 B16 G16 R16] 1 ピクセルを 64 ビットとし、RGB およびアルファ チャネルそれぞれに 16 ビットを割り当てます。
- [A16 B16 G16 R16F] アルファ、青、緑、赤、の各チャネルごとに 16 ビットを割り当てた 64 ビット浮動小数点形式です。
- [A32 B32 G32 R32F] アルファ、青、緑、赤、の各チャネルごとに 32 ビットを割り当てた 128 ビット浮動小数点形式です。
- [DXT1] 1 ビットのアルファを持つ圧縮形式です。
- [DXT2] 4 ビットの乗算済みアルファを持つ圧縮形式です。
- [DXT3] 4 ビットのアルファを持つ圧縮形式です。事前に積算は行われません。
- [DXT41] 補間されていて事前に積算されたアルファを持つ圧縮形式です。
- [DXT5] 補間されていて事前に積算されないアルファを持つ圧縮形式です。
- Mipmap を生成
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、そのイメージの Mipmap が生成されます。既定値ではチェックマークが付いていません。
ミップマップは、詳細度の低いビットマップのセットです。最初のミップマップは元のイメージの半分のサイズ、次のミップマップはそのさらに半分のサイズというように、1 ピクセルまで小さくなります。ミップマップは、ピラミッドのように並べられた状態にたとえることができます。テクスチャをフル サイズよりも小さく表示するときに、表示時間を最適化し、エイリアシングを少なくするために使用します。たとえば、元の DDS イメージが 512 x 512 ピクセルで、表示領域が 100 ピクセル四方しかない場合、表示デバイスは 128 x 128 のミップマップと 64 x 64 のミップマップの間の補間を行います。