コントローラの使用

character studio では、3ds Max のコントローラを Biped オブジェクト トラックに追加できます。 この機能を使って、Biped アニメーションと標準の 3ds Max アニメーション テクニックを組み合わせることができます。

コントローラを追加する理由

Biped ボディ パーツにコントローラを追加すると、character studio だけでは作成するのが難しいアニメーションを作成できるようになります。たとえば、[スケール](Scale)コントローラを追加して Biped の腕や脚をアニメートすると、アニメーションの腕や脚を伸ばすことができます。[ノイズ](Noise)コントローラを使って四肢を回転させると、キャラクタのボディを震わせることができます。また、脊椎オブジェクトに[スケール](Scale)コントローラを適用することにより、キャラクタに呼吸させることができます。[オーディオ](Audio)コントローラでは、音と動作を同期させることができます。

Biped サブアニメーション

[Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)リストに、複数のコントローラを追加、ブレンド、配置することができます。これらは、3ds Max に追加された重み付きリスト コントローラと同じです。 コントローラの重みをアニメートすることにより、さまざまなコントローラの効果を調整できます。リスト コントローラ アニメーション トラックを有効化、無効化、または集約できます。トラックを集約した後、モーション Mixer、モーションフロー、またはレイヤ エディタに読み込んだり、ゲーム エンジンに書き出すことができます。

注: サブアニメーションとしてコントローラを割り当てるかコンストレイントを割り当てるかによって、Biped サブアニメーションの動作は異なります。コントローラを割り当てたサブアニメーションは、既存の Biped アニメーションを使ってコントローラ アニメーションをレイヤ化します。一方、コンストレイントを使用した場合、既存の Biped アニメーションが置き換えられます。
ヒント: サブアニメーションは、フリーフォーム アニメーションと組み合わせた場合に最も優れた効果を発揮します。足跡アニメーションで使用することもできますが、この場合、予期しない結果が生じる場合があります。足跡アニメーションで使用する場合は、足跡アニメーションをフリーフォーム アニメーションに変換してからサブアニメーションを適用します。

サブアニメーションの割り当て

Biped サブアニメーションは、複数の方法で適用できます。[モーション](Motion)パネルの[コントローラを割り当て](Assign Controller)ロールアウトを使って、Biped サブアニメーションにコントローラを割り当てることができます。

アニメーション ワークベンチの[コントローラ](Controllers)ボタンを使ってコントローラ リストを表示し、コントローラを追加することもできます。右クリックして、メニューから[コントローラを割り当て](Assign Controller)を選択します。[サブアニメーション](SubAnims)フィルタを使って、複数のオブジェクトにコントローラを割り当てることができます。

手順

Biped オブジェクトにコントローラを追加するには:

  1. コントロールする Biped オブジェクトを 選択し、 オブジェクトのキーを設定します。
  2. [モーション](Motion)パネルで[コントローラを割り当て](Assign Controller)ロールアウトを展開します。

    リスト ウィンドウに[Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)エントリが表示されます。

  3. [コントローラ](Controller)ウィンドウの[Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)エントリを展開します。

    BipScale、BipRotation、BipPosition の[リスト コントローラ](List controller)エントリが表示されます。

  4. 追加したいリスト コントローラを展開し、使用可能な最初のエントリをハイライトします。

    ([コントローラを割り当て](Assign Controller))がアクティブになります。

  5. ([コントローラを割り当て](Assign Controller))をクリックします。

    3ds Max によって[コントロ-ラを割り当て](Assign Controller)ダイアログ ボックスが開きます。

  6. 使用したいコントローラを選択し、[OK]をクリックします。
  7. アニメーションを 再生し、その効果を確認します。

    トラック ビューを使用するか、コントローラ ウィンドウ内のリスト エントリを右クリックして[プロパティ](Properties)を選択することにより、コントローラのパラメータをアニメートできます。

    アニメーション ワークベンチで[コントローラ](Controllers)リストを表示し、使用可能なエントリを選択し、右クリックして[コントローラを割り当て](Assign Controller)を選択するという方法でも、コントローラを割り当てることができます。

コントローラを集約するには:

    モーション Mixer やレイヤ内のアニメーションを使用して、またはゲーム エンジンに書き出すことによって、コントローラを集約できます。

  1. コントローラを持つ Biped オブジェクト(ノイズ回転コントローラが追加された腕など)を 選択します。
  2. [モーション](Motion)パネルの[コントローラを割り当て](Assign Controller)ロールアウトから、集約したい[Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)コントローラをクリックします。
  3. [Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)を右クリックして[プロパティ](Properties)を選択します。

    ダイアログ ボックスが開き、[集約](Collapse)の選択肢が表示されます。

    別のダイアログ ボックスが表示される場合は、リスト ウィンドウ内での選択が正しくありません。[Biped サブアニメーション](Biped SubAnim)エントリが選択されていることを確認してください。

  4. [有効](Enable)領域で、集約したいトラックをオンにします。
  5. [集約](Collapse)領域で、使用したいオプションをオンにします。
  6. 集約を実行するには、[集約](Collapse)ボタンをクリックします。

    コントローラ トラックが Biped トラックになります。トラック バーに新しいキーが表示されます。ワークベンチが開いている場合は、ワークベンチのカーブ ビュー内に新しいキーが表示されます。

同時に複数の Biped パーツにコントローラを追加するには:

  1. ビューポートから、リスト コントローラを追加する Biped パーツを 選択します。
  2. ワークベンチを開きます。

    [選択](Select)パネルの選択リスト内で、選択された Biped パーツがハイライトされます。

  3. ワークベンチのツールバー上の ボタンをクリックします。

    [選択](select)タブの右側にコントローラ リストが表示されます。

  4. 影響を与えるトラックを選択します。
  5. [フィルタ](Filter)パネルで、[フィルタ](Filter)領域のパーツを検索します。まだ設定されていない場合は、[選択したパーツ](Selected Parts)に設定します。
  6. ドロップダウン リストから[サブアニメーション](SubAnims)フィルタを選択します。
  7. 必要に応じて、[フィルタ](Filters)タブ内のその他のオプションを調整し、[位置](Position)、[回転](Rotation)、または[スケール](Scale)をクリックして、サブアニメーションを追加します。
  8. コントローラ リストを展開して、新しく追加されたコントローラを表示します。

追加されたコントローラの重みをアニメートするには:

    追加されたコントローラの重みをアニメートして、効果が適用されるタイミングを決定できます。重み 0 の場合、効果はありません。重み 100 の場合、完全な効果が及ぼされます。

  1. 上記のいずれかの方法を使って、Biped オブジェクトにコントローラを追加します。
  2. コントローラを追加したらすぐに、コントローラ リストから適切なエントリ(BipScaleList、BipRotationList、または BipPositionList)を選択し、展開して、その重みを表示します。

  3. [重み](Weights)を展開して、[重み 0](Weight 0)を選択します。
  4. [モーション](Motion)パネル [キーフレーミング ツール](Keyframing Tools)ロールアウトで、 ([サブアニメーションを操作](Manipulate SubAnims))をクリックします。

    [モーション](Motion)パネルに、[位置リスト](Position List)、[スケール リスト](Scale List)、[回転リスト](Rotation List)という新しいロールアウトが 3 つ表示されます。

  5. 適切なリスト ロールアウトに移動します。[レイヤ](Layer)ウィンドウで、重みを付けるコントローラをハイライトします。

    [重み](Weight)フィールドが有効になります。

  6. をオンにし、タイム スライダを移動して、[重み](Weights)フィールドに値を入力します。または、編集ボックスを使ってキーを設定し、重みをアニメートします。
    警告: 重みをアニメートする際、3ds Max の[セット キー](Set Key)ボタンは使用しないでください。 このボタンは、character studio では使用できません。 [オート キー](Auto Key)を使用するか、[キー情報](Key Info)ロールアウトの[キーを設定](set key)ボタンを使用してください。