ストロークは、コマンドのショートカットをマウスやタブレットのドラッグ パターンに割り当てる方法です。ストロークではオブジェクトを選択し、それに対してコマンドを実行できるので、多くの操作でキーボードのショートカットよりストロークの方が便利になります。
たとえば、下向きのストロークに[軌道](Orbit)を割り当てることができます。このストロークを描くと、3ds Max が軌道モードに変わります。円を描くストロークに[選択オブジェクトを非表示](Hide Selected)コマンドを割り当てることで、オブジェクトをすべて選択し、ストローク パターンの境界の範囲にあるオブジェクトを非表示にすることができます。
ストロークを使用する方法には次の 2 つがあります。
- マウスに中ボタンがある場合、[カスタマイズ](Customize)メニュー [基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスの[ビューポート](Viewports)パネルでマウスの中ボタンの[ストローク](Stroke)オプションを選択すると、ストロークを定義して使用することができます。
- マウスの左ボタンについてストロークを定義して使用するには、[ストローク](Strokes)ユーティリティで[ストロークを描画](Draw Strokes)をオンにします。
ストロークによるキーボードの使用
1 つのストローク パターンで、4 通りの機能を実行できます。Shift、Alt、Shift + Altをそれぞれ押しながらストロークをドラッグします。
手順
マウスの中ボタンについてストロークを定義して使用するには:
- [カスタマイズ](Customize)メニュー [基本設定](Preference Settings) [基本設定](Preference Settings)ダイアログ ボックス [ビューポート](Viewports)パネルを選択します。
- [マウス コントロール](Mouse Control)領域で、[ストローク](Stroke)をオンにします。
マウスの中ボタンのすべてのストローク機能の操作で、このオプションをオンにしておく必要があります。
- マウスの中ボタンを押したまま、ビューポート内をドラッグしてストロークを描きます。ストロークがまだ定義されていない場合は、ダイアログ ボックスが表示されます。[定義](Define)をクリックしてストロークを定義します。ストロークが既に定義されている場合は、そのストロークに対応する機能が実行されます。
ストロークの定義と編集の詳細は、「ストロークを定義する」を参照してください。
マウスの左ボタンについてストロークを定義して使用するには:
- [ユーティリティ](Utilities)パネル [ユーティリティ](Utilities)ロールアウト [その他](More)ボタン [ユーティリティ](Utilities)ダイアログ ボックス [ストローク](Strokes)を選択します。
- [ストロークを描画](Draw Strokes)をオンにします。
- マウスの左ボタンを押したまま、ビューポート内をドラッグしてストロークを描きます。ストロークがまだ定義されていない場合は、ダイアログ ボックスが表示されます。[定義](Define)をクリックしてストロークを定義します。ストロークが既に定義されている場合は、そのストロークに対応する機能が実行されます。
ストロークの定義と編集の詳細は、「ストロークを定義する」を参照してください。
例: ストロークに[オブジェクト プロパティ](Object Properties)を割り当てるには:
- 前述の 2 つの手順のどちらかを使って、ストロークをアクティブにします。
- マウスの中央もしくは左のボタンと Ctrl を押しながら上から下、次に下から上へ続けてドラッグします。
- [ストロークを定義](Define Stroke)ダイアログ ボックスが現れます。ストロークの名前は「HKKH」です。
注: ストロークの名前は、描画したストロークの順序に応じて、異なる文字の組み合わせとして定義されます。定義した順序に従ってそのストロークを利用している限り、問題は発生しません。
警告が表示されたときは、ストロークを間違って描いているか、そのストロークが既に割り当てられているかです。定義済みストロークを置換するために、以下の手順を実行してください。
- [実行するコマンド](Command To Execute)リストから[プロパティ](Properties)コマンドを選択してください。
- 使用可能なオプションは[ストロークの最初にある 1 オブジェクト](Single Object At Start Of Stroke)です。これは[オブジェクト プロパティ](Object Properties)コマンドに対する必然的な選択です。
- [OK]をクリックします。
- シーンのオブジェクト上で、マウスの中央のボタンを押しながら、垂直に上から下、次に下から上へ続けてドラッグします。[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスが表示されます。
例: ストロークに[選択を非表示](Hide Selection)を割り当てるには:
- 前述の 2 つの手順のどちらかを使って、ストロークをアクティブにします。
- Ctrl を押したまま、上から下に垂直方向にドラッグします。
- 警告が表示されたら、[定義](Define)をクリックしてストロークを再定義し、[ストロークを定義](Define Stroke)ダイアログ ボックスを表示します。
このストロークの名称は「HK」です。
注: ストロークの名前は、描画したストロークの順序に応じて、異なる文字の組み合わせとして定義されます。定義した順序に従ってそのストロークを利用している限り、問題は発生しません。
- リストから[選択を非表示](Hide Selection)を選択します。
- [選択セット内のすべてのオブジェクト](All Objects in the Selection Set)を選択します。
- [OK]をクリックします。
- 複数のオブジェクトを含むシーンをロードして、複数のオブジェクトを選択します。
- ビューポート内を上から下へ垂直方向にドラッグします。
選択したオブジェクトがすべて非表示になります。