CAT の再ターゲット システムはすべてのリムで使用可能で、ハブを押したり、引いたり、回転したりすることによって、IK ソリューションとリムのボーンの角度を維持しようとします。これは、ルート オブジェクト(ハブ)の位置を変更せず、なおかつリムのボーンの角度を計算に入れずに、IK ターゲットだけを移動する従来の IK システムとは対照的です。
再ターゲットは、本来は読み込んだモーション データを再ターゲットするため、および CATMotion でまっすぐな脚の歩行サイクルを作成する方法として作られました。ただし、その用途はそれだけにとどまりません。強力なキーフレーム アニメーション ツールとしても使用できます。
再ターゲットのブレンドは、[リム アニメーション](Limb Animation)ロールアウトにある[再ターゲット](Retargeting)スライダで調整します。
また、CATMotion では、[グローバル](Globals)パネルに同等の[再ターゲット](Retargeting)設定があります。
アクションの再ターゲット
下の例では、両腕の[再ターゲット](Retargeting)を 100% に設定しています。
開始位置
IK ターゲットを前方に引っ張った状態
右の IK ターゲットを前方に移動させると、システムは胸部を引っ張り、可能な限り腕の角度を維持しようとします。これは腕が伸びてから胸部が回転するよりも、はるかに自然な動きです。
腕が届かない位置まで IK ターゲットを横に引っ張った状態
IK ターゲットが横に移動するにつれて、胸部は、脊椎の長さで制限されてはいるものの、2 つの手の中間に納まろうとして移動します。
ハブの動きは、[ハブ階層](Hub Hierarchy)ロールアウト 
[回転に影響する](Allow IK Rotations)チェック ボックス([階層](Hierarchy) [リンク情報](Link Info)パネルにあります)で制限できます。 このスイッチをオンにすると、ハブは再ターゲット ソリューションに合わせて回転および移動します。オフにすると、ハブはその方向を維持しながら、回転せずに移動します。
IK ターゲットを前方に引っ張った状態
[回転に影響する](Effect Rotations)をオフにすると、ハブ(胸部)はまっすぐのまま、可能な限り移動します。