3ds Max には、CAT と character studio という、キャラクタをアニメートするための 2 つの完全かつ独立したサブシステムと、Populate という自己完結型の群集シミュレーション システムが含まれています。CAT および character studio はどちらもすぐに使えて、高度にカスタマイズ可能な組み込みのキャラクタ リグが含まれています。これらのリグは、Physique モディファイヤまたはスキン モディファイヤをでスキニングできます。また、両システムとも、さまざまなモーションキャプチャ ファイル形式と互換性があります。それぞれに非常に強力な独自の機能を発揮しますが、大きな違いがいくつかあります。
アーティスト: Roberto Ziche
作業対象の特定のプロジェクトに、どちらが最適なサブシステムかを決定する最良の方法は、まず両方を習得し、自分の経験に基づいて判断を下すことです。ただし、時間が限られている場合は、次の簡単な比較をお読みになり、両方のシステムのヘルプに目を通してください。
CAT は非常に高度なシステムですが、いくつかの点では character studio よりもシンプルです。CAT では、複数の足を持つキャラクタや非人間型キャラクタをより簡単にリギングおよびアニメートすることができます。また、人間型キャラクタを非常に現実的にアニメートすることもできます。 CAT に組み込まれているリグには、4 本の脚と一対の翼を持つドラゴン、蜘蛛、18 本足のムカデなど、複数の四肢を持つ生物が多数用意されています。 これらは、グラフベースの CATMotion エディタで、足がすべることなく、パスに沿って簡単にアニメートできます。 CATMotion は、骨盤などのボディ パーツのパラメータ(ツイスト、ロール、ピッチ、リフト、プッシュなど)を調整して、繰り返しのモーションをリアルタイムに修正する場合に最適です。
強力でありながら比較的使いやすい CAT のもう 1 つの機能は、レイヤ システムです。この機能は、CATMotion(個々のボディ パーツ サイクル用)とフルリグ レベルの両方で使用可能です。また、両方のレベルで、ウェイトをキーフレーム設定できます。 フルリグ レベルのコンテキストでは、レイヤの色分けがサポートされているため、任意の瞬間にどのレイヤがモーションに使用されているかを簡単に確認できます。CAT は、FK と IK をブレンドしたカスタム コントロールもサポートしています。
最後に、CAT には、キャラクタの筋肉の動きをシミュレートするためのマッスルおよびマッスル ストランド オブジェクトがあります。
character studio は、複数の足を持つキャラクタを操作するための広範なキャラクタ アニメーション ツールセットで構成されていますが、主に二足歩行(Biped)用リグとともに使用されるため、このシステムの基本リグ オブジェクトは Biped と名付けられています。character studio には、キャラクタ リグのスキニングのための Physique モディファイヤも含まれています。Physique は、Biped 以外のリグ オブジェクトとともに使用することもでき、ユーザ定義のリジッドやスキンの断面の変形などの機能も搭載されています。character studio の 3 つ目のコンポーネントである群集は、回避、ランダム モーション、サーフェス追跡などの動作を含む複数のキャラクタの手続き型アニメーションを実現します。
Biped は、最も高度かつ強力な character studio コンポーネントです。 手続き型の歩行(ウォーク)の作成、フリーフォーム アニメーション、ワークベンチと呼ばれる専用のアニメーション エディタ、非線形アニメーション機能のモーション Mixer (一般的なアニメーションでも使用可)といった機能が含まれています。また、モーション フロー機能を使って、ランダム化されたスクリプトを生成したり、手続き型トランジションなどを作成することもできます。
3ds Max に含まれているアニメーション ストアでは、[Biped]および[CAT]キャラクタを購入し、アニメーションをリアル タイムでキャラクタに適用できます。アニメーション ストアを使用するには、[アニメーション](Animation)メニューで[Autodesk アニメーション ストア](Autodesk Animation Store)コマンドをクリックします。
この機能により、3ds Max ビューポート内から直接モーション キャプチャおよびキーフレーム アニメーション コンテンツにアクセスできます。このコンテンツには、3D キャラクタをアニメートし、アニメートした 3D キャラクタをシーンに追加するさまざまなオプションが用意されています。アニメーション ストアについての詳細は、[Autodesk アニメーション ストア](Autodesk Animation Store)を参照してください。アニメーション ストアのヘルプについては、 アニメーション ストアのヘルプを参照してください。
Populate のキャラクタ アニメーション機能は、多数の人を含むシーンを作成するのに最適です。
Populate には、小道や歩道などのルートに沿って移動する人や、特定の領域に集まって座っている人や立っている人をすばやくアニメートするためのツールがあります。キャラクタの容姿、アクション、インタラクション、速度、解像度などをコントロールすることで、群集の外観を調整することができます。さらに、保存されたテクスチャとベイク処理されたアニメーションを使用して、従来の手動編集で Populate の群集の容姿とアニメーションをカスタマイズすることができます。