レンダリング設定ダイアログ

レンダリングすると、3D シーンに基づいて 2D イメージやアニメーションが作成されます。レンダリングを実行すると、設定した照明、適用したマテリアル、およびバックグラウンドや環境効果などの環境設定を使用したシェーディング処理がシーンのジオメトリに施されます。

マルチプロセッサ環境では、レンダリングは複数のスレッドとプロセスを通じて処理されます。プロセッサを 2 基またはデュアル コアを搭載したシステムでは、単一プロセッサ システムに比べ、レンダリングの所要時間はおよそ半分に短縮されます。

ネットワーク環境では、レンダリングを複数のシステムで実行することも可能です。

[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスには、複数のパネルが表示されます。パネルの数と名称は、アクティブなレンダラーにより異なります。以下のパネルは常に表示されます。

アクティブなレンダラーに応じて追加のパネルが表示されることがあります。レンダラー固有のコントロールについては、「レンダラー」で説明します。追加レンダラーは、サードパーティのプラグイン コンポーネントとして使用できます。

[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスの上部には、[共通パラメータ](Common Parameters)ロールアウトのようなコントロールがあり、すべてのレンダラーに適用されます。これらは次のとおりです。

注: ビットマップ ページングが常に有効かつ自動的に管理されるため、大きいビットマップや多くのビットマップ、非常に高解像度のイメージ(5,000 × 5,000 ピクセル以上など)のシーンをレンダリングすることができます。
ターゲット ドロップダウン リスト
さまざまなレンダリング オプションを選択することができます。
  • [本稼働レンダリング モード](Production Rendering Mode)(既定値) アクティブな場合に、[レンダリング](Render)をクリックすると、プロダクション モードが使用されます。
  • [反復レンダリング モード](Iterative Render Mode)アクティブな場合、[レンダリング](Render)をクリックすると、反復モードが使用されます。
  • [ActiveShade モード](ActiveShade Mode)アクティブの場合、[レンダリング](Render)をクリックすると、[ActiveShade]が使用されます。
  • [A360 クラウド レンダリング モード](A360 Cloud Rendering Mode) A360 クラウド レンダリングのコントロールが表示されます。
  • [ネットワーク レンダリングにサブミット](Submit to Network Rendering)現在のシーンを[ネットワーク レンダリング](network rendering)にサブミットします。このオプションを選択すると、3ds Max では[ネットワーク ジョブの割り当て](Network Job Assignment)ダイアログ ボックスが開きます。

    この選択は、[レンダリグ](Render)ボタン自体には影響しません。引き続きプロダクション、反復、ActiveShade レンダリングの起動に使用することができます。

このメニューでレンダリング モードを変更すると、メイン ツールバーの[レンダリング](Render)フライアウトの対応する設定が変更されます。

[プリセット](Preset)ドロップダウン リスト

プリセットのレンダリング パラメータのセットを選択するか、レンダリング パラメータ設定をロードまたは保存できます。「プリセット レンダリング オプション」を参照してください。

[レンダラー](Renderer)ドロップダウン リスト
アクティブなレンダラーを選択することができます。

[レンダリングを割り当て](Assign Renderer)ロールアウトの代わりに使用されます。

[レンダリング](Render)/[レンダリング反復](Render Iterative)/[ActiveShade]ボタン
クリックして、現在のターゲットのモードを使用してシーンをレンダリングします(ネットワーク レンダリングを除く)。

[ActiveShade]が選択されている場合、このボタン名が[ActiveShade]に変わり、このボタンをクリックすると、フローティング表示の[ActiveShade]ウィンドウが開かれます。

レンダリングしているシーンに保存場所が不明なビットマップが含まれている場合、[見つからない外部ファイル](Missing External Files)ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスでは、マップ ファイルの保存場所を探すことも、そのマップ ファイルをロードせずにシーンをレンダリングすることもできます。

レンダリングするビュー
[レンダリング](Render)ボタンをクリックしたときにレンダリングされるビューポートが表示されます。別のビューポートをレンダリング対象に指定するには、リストから選択するか、メイン ユーザ インタフェースでそのビューポートをアクティブにします。

ドロップダウン リストにはすべてのビューポート レイアウトで利用可能なビューポートがすべて含まれています。ビューポートはそれぞれ、レイアウト名が最初にリストされ、続いてハイフン、その後にビューポート名が続きます。 例: 「Row 1, Row 2 - Front」そのため、ビューポートを容易に識別できるよう、レイアウトには Closeups など意味のある名前を使用してください。

メイン ユーザ インタフェースで別のビューポートをアクティブにすると、[ビューポートにロック](Lock To Viewport)(以下を参照)がオフになっている場合、この設定も自動的に変更されます。

[ビューポートにロック](Lock to Viewport): チェック マークが付いている場合、ビューが[ビューポート](Viewport)リストに表示されているビューに固定されます。これによって、他のビューポート(使用するとアクティブになる)内のシーンを調整し、その後で[レンダリング](Render)をクリックして、最初に選択していたビューポートをレンダリングすることができます。チェックマークが消えている場合は、常にアクティブなビューポートをレンダリングします。