ワイヤ パラメータ

ワイヤ パラメータでは、ビューポートにある任意の 2 つのオブジェクト パラメータをリンクできるため、一方のパラメータを変更すると、もう一方のパラメータも自動的に変更されます。これにより、指定したオブジェクト パラメータ間に単方向または双方向の接続を設定することができます。または、任意の数のオブジェクトを指定したパラメータを持つダミー オブジェクトでコントロールすることができます。パラメータをワイヤリングすると、カスタム コンストレイントを直接設定することができます。トラック ビューを開いてコントローラを割り当てる必要はありません。

パラメータ ワイヤリングには、[アニメーション](Animation)メニューやクアッド メニューからアクセスすることができます。[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)コマンドは、単一のノードが選択されている場合にのみ使用できます。[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)コマンドを選択すると、階層ポップアップ メニューが表示されます。このメニューにはアニメート可能なトラックに対応するレベルや項目があり、アニメート可能なトラックは、トラック ビューのオブジェクトで確認できます。

パラメータを選択すると、[選択とリンク](Select and Link)モードで表示された点線に似た線が選択したオブジェクトからマウス カーソルまで引かれます。矢印型のカーソルが小さい十字型に変われば、そのオブジェクトは有効です。右クリックするといつでもパラメータ ワイヤリングをキャンセルできます。

点線が表示されているとき、目的のノードまたはビューポートの空白をクリックすると、ワイヤリングされた 2 つのパラメータ同士の関係をカスタマイズできます。空白をクリックすると[パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスが開き、左のツリー ビューに最初のパラメータが表示され、右のツリーにはシーン全体が表示されます。ターゲット ノードをクリックすると、ターゲット オブジェクトの階層ポップアップ メニューが表示され、ターゲット パラメータを選択することができます。ターゲット ノードは最初に生成したノードと同じでもかまいません。2 つ目のパラメータを選択すると、[パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスが表示されます。

パラメータ間は、単方向でも双方向でもワイヤリングすることができます。単方向の場合、一方のパラメータがもう一方に従属し、制御するパラメータが変わるとユーザ定義の変換式にしたがって値が変わります。制御するパラメータは、3ds Max のアニメーション ツールをすべて使って必要に応じてアニメートしたり調整することができます。別のパラメータ ワイヤリング設定でパラメータを制御し、制御された連続パラメータを設定できるようにしておきます。

双方向ワイヤリングでは、3ds Max で該当するワイヤ コントローラがそれぞれのパラメータに割り当てられ、一方のパラメータを変更するともう一方のパラメータも変更されるように相互リンクされています。

注: 全オブジェクトの階層を設定した後に、シーンのパラメータをワイヤリングします。オブジェクトの階層を変更した後でパラメータをワイヤリングしようとすると、新しいパラメータが生成され、ワイヤリングされたパラメータに望まない結果をもたらすことがあります。
ヒント: スケマティク ビューを使用し、シーン内のワイヤリング済みパラメータの関係をすべて表示してください。スケマティク ビューを使用し、パラメータをワイヤリングすることもできます。

手順

ワイヤ パラメータをアタッチするには:

  1. 最初に使用するオブジェクトを 選択します。
  2. [アニメーション](Animation)メニューを選択 [ワイヤ パラメータ](Wire Parameters) [ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)を選択するか、オブジェクトを右クリックして[ワイヤ パラメータ](Wire Parameters)を選択します。

    リンクするパラメータがポップアップ メニューに表示されます。

    注: ワイヤ パラメータは、アニメート可能なパラメータにだけ適用できます。表示されるメニュー オプションは選択されたオブジェクトによって異なりますが、選択したトラック ビューのオブジェクトで表示されるものと同じです。
  3. 表示されたメニューから別のオブジェクトにリンクするパラメータを選択します。

    点線が表示されます。

  4. 次に使用するオブジェクトまで、カーソルを動かします。矢印型のカーソルが小さい十字型に変われば、そのターゲット オブジェクトは有効です。ターゲット オブジェクトをクリックして選択します。

    ポップアップ メニューに表示されたパラメータが、リンクできるパラメータです。

  5. 表示されたメニューからリンク先のパラメータを選択します。

    [パラメータ ワイヤリング](Parameter Wiring)ダイアログ ボックスが開き、選択した 2 つのパラメータがハイライト表示されています(カラー スキームに応じて青または黄色)。

  6. 必要に応じてダイアログ ボックスでハイライトされているパラメータを変更し、パネルの間に表示されているボタンをクリックして方向を指定します。方向には左右いずれかの単方向と双方向があります。双方向では、一方のオブジェクトで選択したパラメータを変更すると他方のオブジェクトのパラメータも変わります。
  7. [接続](Connect)ボタンをクリックし、ワイヤリングを完了します。