キー入力変換

[キー入力変換](Transform Type-In)ダイアログ ボックスを使用すると、選択したオブジェクトの移動、回転、およびスケールによる変換について精密な値を入力できます。[キー入力変換](Transform Type-In)は、座標軸や変換ギズモを表示できるすべてのビューで使用できます。

ステータス バーの[キー入力変換](Transform Type-In)ボックスも使用できます。ステータス バーで[キー入力変換](Transform Type-In)ボックスを使用するには、各ボックスに適切な値を入力し、Enter を押して変換を適用します。入力する変換量を絶対値とオフセット値の間で切り替えるには、変換ボックスの左にある[絶対モード キー入力変換](Relative/Absolute Transform Type-In)ボタンをクリックします。

[編集](Edit)メニューから[キー入力変換](Transform Type-In)を選択するか、F12を押すか、変換ツールバー上のいずれかのボタンを右クリックすると、[キー入力変換](Transform Type-In)ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスのタイトルには、アクティブな変換が表示されます。[選択して回転](Rotate)がアクティブな場合は、ダイアログ ボックスのタイトルが[回転 キー入力変換](Rotate Transform Type-In)となり、各コントロールも回転変換が対象になります。[選択して均等にスケール](Select and Uniform Scale)がアクティブな場合は、ダイアログ ボックスのタイトルは[スケール キー入力変換](Scale Transform Type-In)となり、各コントロールもスケール変換が対象になります。変換値には、絶対値またはオフセット値を入力することができます。

ほとんどの場合、絶対変換とオフセット変換の両方がアクティブな参照座標系を使用します。ただし、ワールド座標系を使用するビューと、絶対移動と回転にワールド座標系を使用するスクリーンは例外です。また、絶対的なスケールでは常にローカル座標系を使用します。ダイアログ ボックスのラベルが、使用中の参照座標系を表示するように変更されます。

サブオブジェクト レベルで[キー入力変換](Transform Type-In)を使用すると、サブ オブジェクト選択セットの変換ギズモが変換されます。したがって、たとえば絶対位置の値は、変換ギズモの絶対ワールド位置を示すことになります。頂点を 1 つだけ選択した場合は、その頂点の絶対ワールド位置が表示されます。

複数の頂点を選択した場合は、選択セットの中心に変換ギズモが置かれるので、[キー入力変換](Transform Type-In)で位置を指定すると、選択した複数の頂点の中心の絶対位置を指定したことになります。

これに対して、[ローカル](Local)変換モードで複数の頂点が選択されている場合は、複数の変換ギズモが表示されます。この場合、使用できるのは[オフセット](Offset)領域だけです。

座標軸はスケール調整できないため、絶対スケール コントロールはサブオブジェクト レベルで使用できません。[オフセット](Offset)領域のみ使用できます。

[キー入力変換](Transform Type-In)を使って絶対回転を制御する場合は、中心を使用フライアウトの状態が重要となります。絶対回転の中心となるのは、オブジェクトの基点、選択中心、変換座標中心のいずれかです。「変換中心を選択を」参照してください。

サブオブジェクト選択にキー入力を使用

[キー入力変換](Transform Type-In)ダイアログ ボックスは、サブオブジェクト選択やギズモにも使用できます。変換は、選択の座標軸に影響します。

絶対ワールド座標およびオフセット ワールド座標は、オブジェクトまたは選択の座標系の座標です。その原点は、座標軸によって示されます。複数の頂点が選択されていると、座標軸は選択の中心になり、位置はワールド座標になります。

座標軸のスケールは変更できないため、サブオブジェクト レベルではスケールの[絶対値](Absolute)編集ボックスを使用できません。

サブオブジェクトの選択とギズモについては、「オブジェクトの作成と修正の基本」を参照してください。

手順

[キー入力変換](transform type-in)を使用するには:

  1. オブジェクトまたはオブジェクトのグループを選択します。
  2. オブジェクトに対して実行する[変換](Transform)([移動](Move)、[回転](Rotate)、または[スケール](Scale))を選択します。
  3. 次のいずれかの操作を選択します。操作は切り替えることができます。
    • 軸フィールドに値を入力して Enter を押すと、ビューポート内のオブジェクトに変換が適用されます。
    • 軸フィールドの編集ボックスをドラッグして、ビューポート内のオブジェクトを更新します。
    • オブジェクトをドラッグして変換を適用し、変更結果を軸フィールドで確認します。

      たとえば、[移動](Move)がアクティブな場合、編集ボックスには、選択したオブジェクトのワールド空間における両方の絶対位置が表示されます。オブジェクトを選択していない場合、編集ボックスはグレーで表示されます。

インタフェース

ステータス バー

[絶対モード キー入力変換](Absolute Mode Transform Type-In)、[オフセット モード キー入力変換](Offset Mode Transform Type-In)

オフになっている場合、[X]、[Y]、[Z]フィールドに入力した値は絶対値として扱われます。3ds Maxオンになっている場合、3ds Max では入力した変換値は、現在の値に対する相対値、つまりオフセットとして適用されます。既定値ではチェックマークは付いていません。

[X]、[Y]、[Z]

各軸に対する位置、回転、スケールの値を表示および入力します。

[キー入力変換](Transform Type-In)ダイアログ ボックス

[絶対](Absolute)領域
[X]、[Y]、[Z]

各軸に対する位置、回転、スケールの絶対値を表示および入力します。通常、位置と回転はワールド単位で表示されますが、これはアクティブな参照座標系によって異なります。スケールは常にローカル単位で表示されます。

[オフセット](Offset)領域
[X]、[Y]、[Z]

各軸に対する位置、回転、スケールのオフセットを表示および入力します。

変換操作が完了すると、オフセット値は 0.0 に戻ります。たとえば[回転オフセット](Rotate Offset)フィールドで 3 度の回転角を指定した場合、Enter を押すと、3ds Max がオブジェクトを現在位置から 45 度回転します。これにより、[絶対](Absolute)フィールドの値は 45 度大きくなり、[オフセット](Offset)フィールドの値は 0.0 に戻ります。

[オフセット](Offset)領域には、アクティブな参照座標系を示すラベルが表示されます。[オフセット : ローカル](Offset: Local)、[オフセット :親](Offset: Parent)などです。特定のオブジェクトの参照座標系を選択すると、[オフセット](Offset)にはそのオブジェクトの名前が表示されます。