Biped の上部と下部でモーションが異なる場合は、2 つのクリップ間でバランスが合わなくなることがあります。たとえば、上半身のモーションで腕を大きく振っている場合は、Biped のバランスを維持するためにヒップのモーションをある程度補正する必要があります。この腕のモーションをヒップおよび脚のモーションと直接ミックスすると、ほとんどの場合、バランスが合わなくなります。
上半身と下半身のモーションが同じ 2 つの Biped。左の Biped はバランスが補正され、右の Biped は補正されていません。
既定値では、脊髄と骨盤のモーションを微調整することによって上半身と下半身のモーションの差が自動的に補正されます。たとえば、Biped が腰を曲げると、重量のシフトを補正するように骨盤が移動し、Biped のバランスを維持するように脊髄の回転が小さくなります。バランス補正は、Biped のモーションができるだけ自然になるように行われます。
ミキサーでは、バランス トラックを使用して、自動バランス補正の度合いを制御できます。ミキサーに Biped を追加すると、バランス トラックが自動的に 1 つ作成されます。
バランス トラック
バランス トラックには、上半身と下半身のトラックグループ間に適用される自動バランス補正の度合いを調整するためのウェイト カーブがあります。既定値では、バランス トラック全体でウェイトの値が 1.0 に設定され、補正の度合いが最大になります。任意のポイントでウェイト カーブを下げて、自動バランス補正の度合いを小さくすることができます。
バランス補正を微調整するには、[ミックス](Mix)メニューからアクセスできる[バランス パラメータ](Balance Parameters)ダイアログ ボックスでパラメータを変更することもできます。
バランス トラックを使用してバランスを調整するには:
バランス トラックの上部にウェイト カーブが表示されます。
ウェイトを 0.0 に設定すると、上半身と下半身のモーションの差を補正するための脊髄と骨盤のモーションの自動調整は行われません。0.0 ~ 1.0 の間に値を設定すると、その値に応じた度合いでバランスが調整されます。
骨盤と脊髄のバランス補正を微調整するには:
[バランス パラメータ](Balance Parameters)ダイアログ ボックスの値を使用して、Biped のバランスを微調整できます。
[バランス パラメータ](Balance Parameters)ダイアログ ボックスが表示されます。
上半身と下半身のモーションが同じ 2 つの Biped。左の Biped の[増加](Propagation)は 0.0 に設定され、右の Biped の[増加](Propagation)は 1.0 に設定されています。