IK リム ソルバは、尻から足首や肩から手首のように、特に人物の手足をアニメートするためのものです。各 IK リム ソルバはチェーン内の 2 つのボーンにしか影響を与えませんが、1 つのチェーンの別々の部分に複数のソルバを適用することができます。ビューポートで高速に、しかも正確に使用できる分析ソルバです。
IK リム ソルバを使用するには、1 つのボーン システムで少なくとも 3 本のボーンがチェーンになっている必要があります。ゴールはボーンの基点に配置されます。つまり、最初に選択したボーンから 2 つ離れたボーンに配置されます。
IK リム ソルバはボーン階層だけで機能するのではなく、3 つ以上の要素を持つリンクされた階層でも機能し、人間の手足をモデル化するために設定されています。その他の要件としては、次のものがあります。
- 最初の関節は「球状」であること。つまり、自由度が 3 つある
- 2 番目の関節は「revolute joint (回転関節。ロボット用語で 1 つのピンに基づいているという意味)」としての役目を持っていること。自由度は 1 つ
IK リム ソルバは HI ソルバと同じコントロールを使用しているので、同じアニメーション期間中はフォワード キネマティックとインバース キネマティックの期間をミックスできるからです。ダンピング、優先順位、結合制限の設定といった HD ソルバの機能は使用しませんが、基本角度パラメータ、ターン平面、IK/FK の有効化があります。
IK リム ソルバは、ゲーム エンジンに直接書き出すことができます。
手順
IK リム ソルバを適用するには:
- 3 本のボーンがあるチェーンを作成します。
- チェーンのルートを
選択します。 - [アニメーション](Animation)メニューで、[IK ソルバ](IK Solvers)
[IK リム ソルバ](IK Limb Solver)を選択します。 - ビューポートでマウスを移動します。マウスを移動すると、カーソルの動きが点線で表示されます。
- チェーンの 3 つ目以降のボーンを選択します。
IK リム ソルバがボーン チェーンに表示されます。IK リム ソルバはチェーンでは 2 つのボーンにしか効果を与えませんが、2 つのボーンに IK リム ソルバを適用するには 3 つ目のボーンを選択する必要があります。
IK リム ソルバのチェーンをアニメートするには:
- IK リム ソルバを、前述の結合制限を持つ 2 つのボーン チェーンに適用します。
- ゴールを 選択します。
- ゴールを
移動または 
回転させます。
インタフェース
IK リム ソルバのインタフェースは、HI ソルバのインタフェースと同じです。
チェーンの終点にあるゴールを選択し、[モーション](Motion)パネルを開きます。ここで IK リム ソルバのコントロールを確認します(4 つ目のコントロールは、ボーンが選択されているときに[階層](Hierarchy) [IK]パネルから使用可能)。