このトピックでは、コンテナを使用する一般的なシナリオについて説明します。
ワークフロー: オブジェクトをコンテナにグループ化する、オブジェクトを単一のエンティティに変換する、コピーを作成する、コピーを更新する、コンテナを分離して個別に開発を行う。
コンテナが開いた状態で表示されます。開いたコンテナは完全に編集可能です。
追加されたオブジェクトは、コンテナにそのコンテナの子としてリンクされます。
コンテナに追加された 2 つのアパートのモデル
コンテナに対して行われたすべての変更は、その内容にも影響します。
シーン内で再配置されたコンテナの内容
コンテナの内容はビューポートに表示されたままですが、これらは実際にはシーンから取り除かれています(たとえば、内容を選択すると代わりにコンテナが選択されます)。シーンは、Block_A.maxc ファイルをその保存場所から参照するようになります。
すべてのコンテナが Block_A.maxc ファイルを参照します。
オリジナルの Block_A コンテナ(左端)とその 2 つのコピー(中央と右)
すると、別のコンテナで定義を編集している間は、このコンテナを開けないことを通知するメッセージが表示されます。これにより、変更されたコンテナが誤って上書きされてしまうのを防ぐことができます。
その他のコンテナが同じ MAXC ファイルを参照しているため、これらのコンテナも更新されます。
すべてのコンテナが追加されたオブジェクトを受け取った状態
Block_B コンテナが分離され、独立して作業を行うことができます。この後、これに変更を加えても、コピーには適用されません。
分離された Block_B コンテナ(右端)。Block_A コンテナ(左と中央)を更新しても影響を受けません。
ワークフロー: 他のコンテナから内容を継承する、オリジナルの作成者に変更を返す、参照しているコンテナから分離してローカルで作業を行う。
コンテナは、ユーザ A のシーンで保存した場所に表示されます。この時点では、ユーザ B はコンテナを使用できますが、内容にアクセスすることはできません。
ユーザ A (左)のコンテナがユーザ B (右)に継承された状態
コンテナを閉じる前にユーザ A の建物(左)に対して行われた変更
コンテナを閉じると、コンテナが自動的に保存されます。コンテナが保存され、継承したコンテナの[終了時に自動更新](Auto Update When Closed)がオンになっている場合には、ユーザ A がコンテナを閉じたかどうかに関係なく、内容に対する変更が常にユーザ B に継承されます。
ユーザ A から変更を継承した後のユーザ B のコンテナ(右)
ユーザ B のコンテナの[更新](Update)ボタンの横に、更新が必要であることを示す警告アイコンが表示されます。自動更新は、変更された内容に適用されますが、コンテナ自体の設定の変更には適用されません。
[その場の編集](Edit In Place)ボタンが使用可能になります。ユーザ B はこれをクリックします。
コンテナが閉じ、ユーザ A のソース定義が上書きされます。次回、作成者(またはコンテナを参照しているユーザ)がコンテナをロードすると、ユーザ B が行った変更が表示されます。
ユーザ A がユーザ B の変更を継承した状態
[継承済み内容](Inherited Content)ロールアウトで、ユーザ B が[ソース定義を合成](Merge Source Definition)をクリックします。コンテナがローカル コンテナとなり、外部ソースから継承したものではなく、現在のシーンでゼロから作成されたコンテナのように動作します。これでコンテナが分離され、アクセスはどのルールにも制限されなくなりました。
コピーされたコンテナ(右)が分離され、他のプロジェクトで使用されている状態
ワークフロー: コンテナを閉じる、コンテナのロードを解除してシーンからその内容を削除する、コンテナ ヘルパーをシーン内の別の領域へ移動する、コンテナを再ロードしてその内容を新しい場所に表示する。
コンテナがディスクに保存され、その内容はビューポートでは引き続き表示されますが、シーンからは削除されます。シーン ファイルの自動保存、保存、再ロードの時間が短縮され、シーンのパフォーマンスが向上します。
保存した 3 つのローカル コンテナを含む都市のシーン
1 つのコンテナをロード解除した都市のシーン
コンテナの内容が新しい場所に再表示されます。
隣の区画に移動したコンテナ
再ロードされたコンテナの内容
このようにして、データ量の多い複雑なシーンで、内容の表示、非表示をすばやく切り替えることができます。
ワークフロー: コンテナを作成してその中に 2 つ目のコンテナを配置する、マスター コンテナの編集を許可する、ネストされたコンテナを継承して他のユーザが編集できないようにする。
1 つの都市ブロックのオブジェクトが追加されたコンテナ(右)
ユーザ A は、内部に別のコンテナがネストされた親コンテナを保持することになります。
高層ビルのコンテナ(左)が内部にネストされたマスター コンテナ(右)
これで、Skyscraper コンテナはマスター コンテナに継承され、その内容へのアクセスは
ユーザ B (下)がユーザ A (上)からコンテナを継承した状態
以前は編集できなかったコンテナが開きますが、このコンテナは作成者のソース コンテナを参照していません。ユーザ B は、このコンテナの内容をローカルで修正し、自分のシーンで使用することができます。
ユーザ B はユーザ A の作業を基にローカルで作業を続行する
ワークフロー: 特定のコンテナで作業ができるようにコンテナの表示を設定し、それ以外のシーンの内容を非表示にする。次に、シーンの表示編成を永久的に変更することなく、表示設定を変更する。
これにより、どのオブジェクトがどのコンテナに属するかを識別しやすくなります。
内容が拡張された 3 つのコンテナとそれぞれのバウンディング ボックス
ランプ オブジェクトのレイヤが表示されたシーン
左端のコンテナの表示プロパティが他の非表示のオブジェクト レイヤを上書きした状態
選択されたコンテナのオブジェクト プロパティは、コンテナエクスプローラ、または[ツール](Tools) [コンテナ](Container)サブメニューから簡単に上書きできます。
背後のオブジェクトを表示するため、左のコンテナ オブジェクトの表示プロパティを[シースルー](See-Through)に設定した状態
左と右のコンテナのレンダリングをオフにした状態
シーン内のレンダリング可能な内容は、各オブジェクトまたはレイヤの設定ではなく、コンテナごとに決定されます。
ワークフロー: ユーザ A がユーザ B からコンテナを継承する、ユーザ B がユーザ A からコンテナを継承する、各ユーザが[更新](Update)をクリックして相手の最新の作業を保持する。次に、各ユーザが自分のコンテナで[その場の編集を許可](Allow Edit In Place)をクリックし、外部ユーザによる変更を許可する。
ユーザ A のシーン(上)とユーザ B のシーン(下)
ユーザ A とユーザ B は同時に作業を行うことができます。各ユーザは、シーン内にある自分のコンポーネントを作成しながら、同時に相手の作業の進行状況も確認できます。
ユーザ A (上)とユーザ B (下)が相手のシーンのコンポーネントを継承した状態
ユーザ B がキーを追加し、ユーザ A の都市の一部へアニメーションを拡張した状態
ユーザ A がユーザ B が行った変更を継承した状態