レール オブジェクトのコンポーネントには、レール、親柱、フェンスがあります。 フェンスには、手摺子や羽目板マテリアル(ガラス板や木製の板など)が含まれます。
フィールドにフェンスを作成するために使用されたレール
レール オブジェクトは、レールの方向と高さを指定する方法か、スプライン パスを選択してレールをそのパスに適用する方法のいずれかによって作成できます。3ds Max では、レールが適用されたスプライン パスを「 レール パス」と呼びます。 後でレール パスを編集すると、その変更に対応してレール オブジェクトが自動的に更新されます。3 次元スプラインをレール パスとして使用できます。
レールに下のレール、親柱、フェンスのコンポーネントを作成する場合は、[間隔ツール](Spacing tool)を使用して、これらのコンポーネントの間隔を指定します。 3ds Max には、各レール コンポーネントごとに、それぞれ[下のレールの間隔](Lower Rail Spacing)、[親柱の間隔](Post Spacing)、[手摺子の間隔](Picket Spacing)という名前の専用の[間隔ツール](Spacing tool)ダイアログ ボックスが用意されています。
既定値では、3ds Maxは異なる 5 つのマテリアル ID をレールに割り当てます。 aectemplates.mat マテリアル ライブラリには、レール用に設計されたマルチ/サブオブジェクト マテリアルである、「レール テンプレート」が含まれています。下の表はレール/マテリアルの各コンポーネントとそれに対応するマテリアル ID の一覧です。
マテリアル ID | レール/マテリアルのコンポーネント |
---|---|
1 | 下のレール |
2 | レールの親柱 |
3 | レールの羽目板 |
4 | レールの上 |
5 | レールの手摺子 |
以下の手順は、各コンポーネントを結合してレールを作成する方法を説明しています。コンポーネントには、上のレール、下のレール、親柱、手摺子フェンス、羽目板フェンスがあります。
レール オブジェクトは任意のビューポートで作成できますが、最良の結果を得るためには、パース ビューポート、カメラ ビューポート、トップ ビューポートを使用します。
レールを作成するには:
3ds Max では、既定値で、2 つの親柱を持つ上のレール、レールの高さの半分の位置に下のレール、等間隔に配置された 2 つの手摺子がそれぞれ作成されます。
下のレールを調整するには:
親柱を作成するには:
手摺子フェンスを作成するには:
羽目板フェンスを作成するには:
スプライン パスに沿ってレールを作成するには:
スプライン パスに沿ってレールを作成するには、事前にスプラインを作成しておくか、シーン内の既存のスプラインを使用する必要があります。
既定値では、セグメント数は 1 であるため、上のレールはスプラインの開始点と終了点の間の 1 つのセグメントにわたった長さになります。
セグメントの値が大きいほど、レールはスプライン シェイプにより近くなります。
これで、スプラインはレールに関連付けられました。したがって、スプライン シェイプに対して行うすべての変更はレールに反映されます。
このロールアウトで、選択したレールの名前とカラーを設定できます。詳細は、「オブジェクト名とワイヤフレーム カラー」を参照してください。
このボタンをクリックし、レール パスとして使用するスプラインをビューポートでクリックします。 3ds Max は選択したスプラインをパスとして使用し、それに沿ってレール オブジェクトを適用します。
レール パスとして使用したスプラインを編集すると、加えた変更に合わせてレールが調整されます。 3ds Max では、リンクされた AutoCAD 図面の 2D シェイプはそのままでは認識されません。 リンクされている AutoCAD 図面のシェイプを認識するには、[修正](Modify)パネルの[スプラインを編集](Edit Spline)を使用してシェイプを編集します。
レール オブジェクトのセグメント数を設定します。このオプションは、レール パスを使用している場合にのみ使用できます。
レール パスにより近づけるには、セグメント数を増やします。セグメント数を多くするとファイル サイズが大きくなり、レンダリング速度が遅くなることに注意してください。スプライン パスの曲率が小さく(または 0)、少ないセグメント数で十分な近似性が得られる場合は、少ないセグメント数を指定してください。
レール パスのコーナーに合わせてレールにコーナーを配置します。
レール オブジェクトの長さを設定します。マウスをドラッグすると、編集ボックス内に長さが表示されます。
既定では、指定した長さで、四角形(奥行き 4 単位、幅 3 単位)のプロファイルを持ち、指定した高さの 1 つのセグメントで構成されるコンポーネントが上のレール用に作成されます。
1. 幅
2. 奥行き
3. 高さ
4. 四角形の上部レールのプロファイル
5. 丸い上部レールのプロファイル
上部レールの断面シェイプを設定します。
上のレールの奥行きを設定します。
上のレールの幅を設定します。
上のレールの高さを設定します。作成時に、ビューポート内でマウスを使用して上のレールをドラッグして希望の高さに設定することができます。また、キーボードまたは編集ボックスで高さを入力することもできます。
下のレールのプロファイル、奥行き、幅、レール間の間隔を設定します。下のレールの数は、[下のレールの間隔](Lower Rail Spacing)ボタンを使用して指定します。
プロファイル、奥行き、幅を定義された厚板のレールを持つレール
下のレールの断面シェイプを設定します。
下のレールの奥行きを設定します。
下のレールの幅を設定します。
下のレールの間隔を設定します。このボタンをクリックすると、[下のレールの間隔](Lower Rail Spacing)ダイアログ ボックスが表示されます。[数](Count)オプションを使用して必要な下のレールの数を指定します。このダイアログ ボックス内の間隔オプションの詳細は、「間隔ツール」を参照してください。
レール オブジェクトにマッピング座標を割り当てます。
オブジェクトに適用されるテクスチャがマッピングされたマテリアルのスケーリング方法を制御します。スケール値は、適用されるマテリアルの[座標](Coordinates)ロールアウトの[リアル-ワールド スケールを使用](Use Real-World Scale)の設定によって制御します。既定値ではチェックマークは付いていません。
親柱のプロファイル、奥行き、幅、親柱の間隔を設定します。親柱の数は、[親柱の間隔](Post Spacing)ボタンを使用して設定します。
親柱の断面シェイプを[(なし)](None)、[丸](Round)、[角](Square)のいずれかに設定します。
親柱の奥行きを設定します。
親柱の幅を設定します。
上のレールの下から上に親柱を伸ばす量を設定します。
親柱の間隔を設定します。このボタンをクリックすると、[親柱の間隔](Post Spacing)ダイアログ ボックスが表示されます。[数](Count)オプションを使用して必要な親柱の数を指定します。このダイアログ ボックス内の間隔オプションの詳細は、「間隔ツール」を参照してください。
親柱間のフェンスのタイプを[(なし)](None)、[手摺子](Pickets)、[羽目板](Solid Fill)のいずれかに設定します。
手摺子のプロファイル、奥行き、幅、手摺子間の間隔を設定します。手摺子の数は、[手摺子の間隔](Picket Spacing)ボタンを使用して設定します。[タイプ](Type)を[手摺子](Pickets)に設定している場合にのみ使用できます。
1. 四角いプロファイルを使用した手摺子を持つレール
2. 丸いプロファイルを使用した手摺子を持つレール
手摺子の断面シェイプを設定します。
手摺子の奥行きを設定します。
手摺子の幅を設定します。
上のレールの下から上に手摺子を伸ばす量を設定します。
レール オブジェクトの下部から手摺子をオフセットする量を設定します。
手摺子の間隔を設定します。このボタンをクリックすると、[手摺子の間隔](Picket Spacing)ダイアログ ボックスが表示されます。[数](Count)オプションを使用して必要な手摺子の数を指定します。このダイアログ ボックス内の間隔オプションの詳細は、「間隔ツール」を参照してください。
親柱間の羽目板の厚さとオフセットを設定します。[タイプ](Type)を羽目板に設定している場合にのみ使用できます。
羽目板の厚さを設定します。
上のレールの下部からの羽目板のオフセットを設定します。
レール オブジェクトの下部からの羽目板のオフセットを設定します。
羽目板と左に隣接する親柱の間のオフセットを設定します。
羽目板と右に隣接する親柱の間のオフセットを設定します。