レイヤの使用

レイヤを使用すると、アニメーションの連続するレイヤをオリジナルの Biped アニメーションの上に追加できます。これは、キャラクタ アニメーションに全体的な変更を加えるための強力な機能です。

たとえば、レイヤを追加し、任意のフレームで脊椎を前に回転させると、走行サイクルが前屈みの走行になります。オリジナルの Biped モーションには変更が一切加えられないため、オリジナルのレイヤに切り替えると再び元のモーションを表示できます。また、レイヤは個々に表示するか、またはすべてのレイヤのアニメーションをすべて合成したものとして表示できます。レイヤは、フリーフォーム アニメーションのように動作します。つまり、Biped には任意の位置を適用させることができます。

レイヤを使用すると、フレームごとにキーを持つ生のモーション キャプチャ データを簡単に調整できます。操作は、単にレイヤを追加し、Biped をキーフレーム化するだけです。また、レイヤを使用すると、レイヤを追加して重心を移動することにより、フリーフォーム アニメーションまたは足跡アニメーションで Biped のグローバルな位置を変更できます。

手順

レイヤを使ってすべてのキーを増分するには(グローバル オフセット):

  1. [モーション](Motion)パネル [レイヤ](Layers)ロールアウトで ([レイヤを作成](Create Layer))をクリックして、新しいレイヤを作成します。[レイヤ](Layer)ネーム フィールドにレイヤ名を入力します。
  2. キーを 1 つ設定して、オフセット(増分)を作成します。[オート キー](Auto Key)モードを使用するか、[キー情報](Key Info)ロールアウト ([キーを設定](Set Key))をクリックします(任意のフレームで実行可能)。
  3. ([集約](Collapse))をクリックして、レイヤを集約します。

エンベロープを使用して(ブレンドされたオフセット)キーのインターバルを増分するには:

  1. 新しい名前の付いたレイヤを作成します。
  2. キーを 1 つ設定して、オフセットを作成します。[オート キー](Auto Key)モードを使用するか、増分を行うフレームで[キー情報](Key Info)ロールアウトの ([キーを設定](Set Key))をクリックします。
  3. エンベロープを作成します。 ([スナップ キーの設定](Snap Set Key))を使用して、増分範囲の前後にキーを作成します。
  4. ([集約](Collapse))をクリックして、レイヤを集約します。

エンベロープを使用しないで(ブレンドされていないオフセット)キーのインターバルを増分するには:

  1. 新しい名前の付いたレイヤを作成します。
  2. キーを 2 つ設定して、オフセットを作成します。[オート キー](Auto Key)モードを使用するか、[キー情報](Key Info)ロールアウトの ([キーを設定](Set Key))をクリックします。増分を開始するフレームの前にキーを 1 つ設定します。更に、増分を終了するフレームの後にキーを 1 つ設定します。
  3. ([スナップ キーの設定](Snap Set Key))を使って、増分範囲の前後にキーを作成し、オフセットに対するモーションが、2 つのキーの間の範囲でのみ強制されるようにします。
  4. ([集約](Collapse))をクリックして、レイヤを集約します。