グループ化は、複数のオブジェクトを連結して単一のグループ オブジェクトを作成する場合に使用します。グループ オブジェクトに名前を付けて、他のオブジェクトと同じように扱います。
右側のオブジェクトはグループであり、単一のエンティティとして扱われます。
グループ名は、グループ オブジェクトに付けられるものである点を除けば、オブジェクト名とよく似ています。選択フロータなどのリストでは、グループ名は角括弧で囲まれて表示されます。[Group01]のように角括弧で囲まれて表示されます。シーン エクスプローラとその関連ダイアログ ボックスでは、グループ オブジェクトのアイコンが角括弧で囲まれます。
グループを管理するコマンドは、既定の[グループ](Group)メニューにあります。
オブジェクトをグループ化すると、シーン内で単一のオブジェクトとして扱うことができます。グループ内のどのオブジェクトをクリックしても、そのグループ オブジェクトを選択することができます。
グループを作成すると、そのすべてのメンバー オブジェクトが非表示のダミー オブジェクトに厳密にリンクされます。グループ オブジェクトは、このダミー オブジェクトの基点とローカル変換座標系を使用します。
グループは入れ子にすることができます。すなわち、グループは任意のレベルまで他のグループを含むことができます。
グループを単一のオブジェクトのように変換や修正したり、変換やモディファイヤをアニメートすることができます。
グループにモディファイヤを適用すると、モディファイヤのインスタンスがグループ内の各オブジェクトに適用されます。後でグループ内のオブジェクトをグループから削除しても、そのオブジェクトに適用されているモディファイヤ インスタンスは維持されます。
グループに変換を適用する場合は、グループ全体に適用されます。正確に言えば、グループを表すダミー オブジェクトに対して 3ds Max が変換を適用します。
グループ内の個々のオブジェクトを、グループ全体とは別に変換およびアニメートすることができます。ただし、グループ自体を変換する場合、その変換はグループを構成するすべてのオブジェクトに等しく反映されます。グループ変換は、モーションが独立したオブジェクトに均一に追加されます。これは、移動する鳥かごの中で鳥が飛び回っている状況にたとえられます。「ケージ」(ダミー オブジェクト)は、グループ内のオブジェクトにどのような変換が適用されても、グループ内のすべてのオブジェクトを囲むように拡張します。
グループを開いたり閉じたりして、グループを解除することなく内部の個々のオブジェクトにアクセスすることができます。次のコマンドでは、グループの整合性が維持されます。
グループは、[グループ解除](Ungroup)または[分解](Explode)コマンドを使って、いつでも解除することができます。いずれのコマンドでもグループは解除されますが、解除のレベルが異なります。
グループをグループ解除または分解すると、グループ内のオブジェクトに対して現在のフレーム以外で適用されたグループ変換はすべて失われます。ただし、オブジェクトの個別のアニメーションは維持されます。
グループ内のオブジェクトを個別に変換または修正するには、一時的または永続的に、グループからオブジェクトを削除する必要があります。これは[開く](Open)コマンドを使って行います。
3ds Max でオブジェクトを結合するときに使用する他の方法と比較すると、グループは一時的な選択よりも継続性がありますが、オブジェクトのアタッチほどではありません。
グループ内の各オブジェクトのモディファイヤ スタックは、基本パラメータも含めて維持されます。いつでもグループを開いてオブジェクトを編集し、その後グループを閉じてグループのアイデンティティを復元することができます。