[Backburner マネージャ一般プロパティ](Backburner Manager General Properties)ダイアログ ボックス

[マネージャのプロパティ](Manager Properties)ダイアログ ボックスには、ネットワーク マネージャの環境情報が含まれています。

ほとんどの場合、既定値の設定で正しく機能しますが、一部のケースでは調整が必要です。[マネージャのプロパティ](Manager Properties)ダイアログ ボックスで指定された情報は、backburner.xml (¥Network サブディレクトリ)に書き込まれ保持されます。マネージャを実行したときに backburner.xml ファイルが存在しない場合、このダイアログ ボックスで設定を行うよう求められます。設定が完了したら[OK]をクリックしてマネージャを実行します。

インタフェース

[TCP/IP]領域

[TCP/IP]領域の 2 つの編集ボックスでは、マネージャおよびサーバが使用するポート番号を指定します。これらの番号は、固有でなくてはなりませんが、すべてのサーバで同じ番号を使用する必要があります。

マネージャのポート
ネットワーク マネージャが使用するポート番号を指定します。
サーバのポート
ネットワーク サーバが使用するポート番号を指定します。
注: ポート番号は、複数のユーザで同じ電話番号を使用するための、内線番号のようなものです。サーバとマネージャの間の 2 つの通信チャネルを表します。これらの設定は、知識のあるネットワーク管理者だけが変更するようにしてください。

[一般](General)領域

[最大同時割り当て](Max Concurrent Assignments)
マネージャが一度に送信するジョブの数を指定します。この数は、マネージャ マシンのプロセッサの速度、送信されるジョブのサイズ、およびネットワーク システムの速度によって決定します。通常は、既定値の 4 のままで十分です。ジョブが特に大きい場合や、マシンの性能がそれほど高くない場合は、値を下げるとよいでしょう。同様に、ハイエンド マシンを使用している場合や、ジョブが小さい場合には、値を上げることをお勧めします。値を大きくし過ぎると、サーバの処理能力を超える速度でジョブが送信されるため、タイムアウトの発生が増える可能性があることに注意してください。このような場合は、値を小さくするか、既定値のままにしてください。
サーバの上限を使用
特定のジョブに割り当てるサーバの最大数を設定します。この機能は、3ds Max[拡張設定](Advanced Settings)ダイアログ ボックスのサーバ制限設定よりも優先されます。
タスク エラーの上限を使用
サーバがタスクを中断する前にそのタスクを再試行する回数を定義します。このオプションは、[Backburner マネージャ一般プロパティ](Backburner Manager General Properties)ダイアログ ボックスでのみ使用可能です。

[障害を起こしたサーバ](Failed Servers)領域

このオプションでは、ジョブに失敗したサーバをマネージャが自動的に再起動するよう設定できます。

障害を起こしたサーバを再起動
オンにすると、サーバの自動再起動が有効になります。このオプションをオフにすると、サーバは初回失敗以降、ジョブのレンダリングを試行しません。既定値ではチェックマークが付いています。
再試行の回数
マネージャが失敗したサーバを再起動する試行回数を指定します。既定値は 3 です。範囲は 1 ~ 1024 です。
再試行の間の秒数
再試行間の時間(秒)を指定します。既定値は 30 です。
注: サーバの状態は、ジョブごとに保持されています。[障害を起こしたサーバを再起動](Restarts Failed Servers)がオンになっている場合、マネージャはサーバがいつ特定のジョブに失敗するかを追跡します。マネージャは、定期的にそのジョブに関するサーバのリストを精査し、失敗をチェックします。失敗が見つかると、マネージャはその失敗が発生してから経過した時間をチェックします。この時間が指定された[再試行の間の秒数](Seconds Between Retries)を過ぎている場合、マネージャは[再試行の回数](Number of Retries)を 1 つ減らし、サーバからの失敗フラグをリセットします。

サーバが特定のジョブで繰り返し失敗した場合(失敗はジョブごとに監視されています)、失敗のカウント数が指定された[再試行の回数](Number of Retries)に達すると、マネージャはその特定のジョブのためにサーバを再起動するのを中止します。これに対し、サーバが再起動されフレームを完成させた場合、アクティブのフラグが設定され、ジョブが完了するまでレンダリングを続行します。

[ジョブのパスを直接指定](Direct Access To Jobs Path)領域

ジョブ パスは、ジョブをマネージャ システムには置きたくないという場合に使用します。これは、たとえば以下のような場合が考えられます。

  • Backburner がインストールされている C ドライブにドライブ領域が不足しています。D ドライブには、十分な領域があります。このため、サブミットされたジョブを置くための MyJobs フォルダをセットアップします。¥¥machinename¥MyJobs のような UNC パスを入力します。
  • モデルの構築にも同時に使用しているマネージャ システムに大きなネットワーク負荷がかかる大規模なレンダリング ファームを実行しています。この負荷を軽減するため、マネージャ システムとは別のファイル サーバに共有のジョブ フォルダとして、たとえば backburnerJobs をセットアップします。UNC ジョブ パスは ¥¥fileserver¥backburnerJobs となり、サブミットしたジョブはファイル サーバに置かれるようになります。
ジョブのパスを使用
このスイッチをオンにすると、ジョブの場所をマネージャ マシン以外の場所に定義できます。このスイッチは、レンダリング サーバに新しい場所からジョブ ファイルを取得するよう指示します。このため、マネージャでのファイル I/O トラフィックが最小化されます。
Win32 用のパス
このフィールドに、ジョブを置く場所のパスを入力するか、右側にある[参照](Browse)ボタンをクリックしてシステム内からジョブの場所を指定します。
Unix 用のパス
機能は、[Win32 用のパス](Win32 path)と同じです。このフィールドには Unix のパス構造を入力できます。

[ジョブ ハンドリングの既定値](Default Job Handling)領域

[ジョブ ハンドリングの既定値](Default Job Handling)領域では、完了したジョブをx 日後にアーカイブするか、x 日後に削除するか、またはキュー内に無期限に残しておくかを指定できます。

これらのコントロールではジョブ キューを保守し、マネージャにとって余分な負荷となり、パフォーマンスの問題を引き起こす可能性のある完了したジョブを削除できます。アーカイブ機能を使用すると、完了したジョブが使用したファイルを自動的に保管することができます。

  • 何もしない(既定値) 完了したジョブは、キューに残ったままになります。

    シーンにその他の変更を行わずに高解像度で再レンダリングする必要のあるジョブをサブミットする場合、このスイッチを使用します。

  • 削除ジョブは、完了時にキューから削除されます。

    レンダリングしているシーンがテスト ショットであり、シーンの簡単なテストを行っているだけの場合、処理の完了したジョブをキューに保持する必要はありません。

  • [後で削除](Delete After)...日後完了後、ジョブは指定された日数、キュー内に保持されます。 指定された日数が過ぎると、ジョブはキューから削除されます。
  • アーカイブジョブは、レンダリングが完了するとアーカイブされます。

    アーカイブは、シーンの最終バージョンをサブミットするとき、そのシーンがそれ以上変更されないことが分っている場合に便利です。

  • [後でアーカイブ](Archive After)...日後完了後、ジョブは指定された日数、キュー内に保持されます。 指定された日数が過ぎると、ジョブはアーカイブされます。