ネットワーク レンダリング マネージャ

ネットワーク レンダリング マネージャのアプリケーション バージョンは、制御および監視用のグラフィカル ユーザ インタフェースを備えています。デスクトップ上でフォアグラウンド プロセスとして実行され、明示的にシャットダウンされない限りアクティブなままになります。このインタフェースは、メニュー バー、リスト ウィンドウ、ステータス バーで構成されています。

最初にアプリケーション バージョンを使用してマネージャをセットアップすると、それ以降は、サービスとして実行することもできます。サービス バージョンにはユーザ インタフェースがありませんが、一度サービスとしてインストールし、開始すると、システムを起動したときに必ず使用できるようになります。どちらのバージョンを使用する場合でも、キュー モニタを使用して、レンダリング キューとシステムを監視および制御できます。

マネージャ サービスを開始するには、[コマンド プロンプト](Command Prompt)ウィンドウまたは[スタート](Start) [ファイル名を指定して実行](Run)から、以下を実行します。

“[drive letter]:¥Program Files¥Autodesk¥Backburner¥managersvc.exe” -i

[drive letter]は、Backburner をインストールしたドライブのドライブ名に置き換えてください。別のインストールパスを使用した場合は、それに応じてコマンド ラインを変更してください。

次にコンピュータを再起動するか、[コントロール パネル](Control Panel) [管理ツール](Administrative Tools) [サービス](Services)を開き、サービスを開始します。この後、サービスは再起動後も常駐し、アクティブなままになります。

注: マネージャ プログラムを実行すると、「ジョブ共有が定義されていません」というメッセージが表示されることがあります。これは、3ds Max フォルダまたはこのフォルダのあるドライブが共有になっていない場合に表示されます。通常、サーバはネットワーク レンダリングするファイルをソース マシンからコピーするのに、標準の Windows ファイルコピー ルーチンを使用します。これには、共有が有効になっている必要があります。共有が有効になっていない場合、マネージャは警告を表示し、サーバは TCP/IP を使用してファイルをコピーします。共有を有効にすれば警告メッセージは表示されなくなりますが、実際には必要ありません。

マネージャ サービスをメモリから削除するには、[コマンド プロンプト](Command Prompt)ウィンドウまたは[スタート](Start) [ファイル名を指定して実行](Run)から、以下を実行します。

“[drive letter]:¥Program Files¥Autodesk¥Backburner¥managersvc.exe” -r

ヒント: 同じネットワーク上で複数のマネージャを実行できます。これは、特に多数のレンダリング サーバを使用する場合に、個々のマネージャの負荷を軽減できるため便利です。複数のマネージャを使用する場合、レンダリング サーバの[自動検索](Automatic Search)はオフにし、接続するマネージャを指定した方がよいでしょう。そうしないと、サーバは最初に検出したマネージャに接続します。

インタフェース

メニュー バー

メニュー バーから、ネットワーク レンダリング マネージャ アプリケーションの機能にアクセスできます。

[ファイル](File)メニュー

閉じる

ウィンドウを閉じ、アプリケーションを最小化してタスクバー トレイに入れます。このメニュー項目または右上の閉じるボタン(X)を使用して閉じても、アプリケーションはアクティブなままになります。

シャットダウン

アプリケーションを停止し、メモリから削除します。

[編集](Edit)メニュー

一般設定

[Backburner マネージャ一般プロパティ](Backburner Manager General Properties)ダイアログ ボックスを開きます。

ログ設定

[Backburner マネージャ ログ プロパティ](Backburner Manager Logging Properties)ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスでは、リスト ウィンドウに表示するメッセージの種類をフィルタしたり、メッセージをリスト ウィンドウまたはログ ファイルに送信するかどうかを指定できます。

[表示](View)メニュー

ステータス バー

サーバ ウィンドウの下部に表示されるステータス バーの表示/非表示を切り替えます。オンにすると、このメニュー項目の横にチェック マークが表示されます。既定値ではチェックマークが付いています。

フォント サイズ

リスト ウィンドウに表示されるテキストのサイズを指定します。[最小](Smallest)から[最大](Largest)の間で選択します。

オート スクロール リスト

リスト ウィンドウを自動スクロールするかどうかを切り替えます。オンにすると、リスト ウィンドウに新しい項目が表示されるときに、前の内容が上にスクロールされます。オフにした場合、リスト ウィンドウが埋まった後、最新のエントリを表示するには、手動でウィンドウをスクロールする必要があります。既定値ではチェックマークが付いています。

[ヘルプ](Help)メニュー

マネージャ情報

バージョンや著作権など、マネージャ プログラムに関する情報を表示します。

リスト ウィンドウ

マネージャ インタフェースのこの領域には、現在のマネージャのステータスに関連するさまざまな種類の情報がリスト表示されます。[Backburner マネージャ ログ プロパティ](Logging Properties)ダイアログ ボックスでの選択内容に従い、たとえば次のような項目に関する警告メッセージが表示されます。

  • マネージャ/サーバ間の接続と登録
  • 新しいジョブ割り当て
  • どのマシンがキュー コントローラか(つまりキュー モニタを実行しているか)
  • 割り当てられた/レンダリングされたフレーム
  • マネージャ/サーバ間で送信される受信確認パケット
  • マネージャ/サーバのシャットダウン
  • 発生したレンダリング エラー

    この情報は[Backburner マネージャ ログ プロパティ](Logging Properties)ダイアログ ボックスでフィルタできます。