Maya 2017 Update 3 のキャラクタ アニメーションの新機能

コントローラ ノードのフィルタ

表示(Display)メニューの表示(Show)オプションに追加された新しいコントローラ オブジェクトを表示(Show Controllers Object)オプションを使用することにより、種類(NURBS、ロケータ、またはシェイプ)に関係なく、コントローラ オブジェクトに関してシーンをフィルタできるようになりました。
注: このオプションはビューポート 2.0 でのみ使用できます。

デフォーマの改善点

新しいデルタ マッシュ アトリビュート

新しい距離のウェイト(Distance Weight)アトリビュートを使用すると、「マッシュ」を計算するときに頂点間の距離を考慮することができます。このアトリビュートは既定で 0.0 に設定されており、これは以前の動作と一致しています。

デルタ マッシュ デフォーマに対応する GPU は、一部のテストにおいて、新しい CPU バージョンと比べて速度が 2 ~ 4 倍に向上しました。GPU バージョンのデルタ マッシュ デフォーマを使用すると、デフォメーション チェーンを GPU 上で維持できる場合が増えるため、パフォーマンスがさらに向上しました。CPU バージョンのデルタ マッシュ デフォーマは、新しい機能を搭載し、GPU バージョンにも対応するように改善されました。その結果、CPU バージョンでもパフォーマンスが向上するようになりました。

内方向および外方向のコンストレイントにより、デルタ マッシュ デフォーマの直前に変形されたメッシュ シェイプの輪郭を維持することができます。この機能は低い値に設定されたディスプレイスメントを操作する場合に使用しますが、その他の場合にも良い結果が得られます。

過去に送られたフィードバックに基づいて cacheFrames アトリビュートは削除されました。
張力デフォーマ
新しい張力(Tension)デフォーマを使用すると、サーフェスを過度に収縮および伸長しなくても、サーフェスの張力をシミュレートできます。メッシュ頂点間の接続を使用して、その頂点間の相対的な長さを維持します。

張力デフォーマのエフェクトを使用しないで操作された頂点と、使用して操作された頂点

デフォーマをベイク処理する
新しいベイク デフォーマ ツール(Bake Deformer Tool)は、任意のデフォーマによるデフォメーションを近似するスムーズなバインド ウェイトを計算します。リジッド バインドやデルタ マッシュなどのデフォーマでこの方法を使用すると、良い結果が得られる可能性があります。
ベイク デフォーマにはデフォーマのサポートが制限されているアプリケーションに複雑なリグを書き出す機能があり、既定のキャラクタ バインド ウェイトを判別するための簡単な方法として使用することもできます。
現在、このツールを開くには、Maya コマンド ラインBakeDeformerTool コマンドを使用する必要があります。
更新された deformerWeights コマンド

Maya テクニカル ドキュメントに記載されているdeformerWeights Python/MEL コマンドの例がわかりやすくなるように更新され、さらに詳しく拡張されました。たとえば、コマンド例をコピーしてスクリプト エディタ(Script Editor)に貼り付けられるようになりました。

ビューポート 2.0 の強化

ビューポート 2.0 のキャラクタ アニメータ向けの機能強化については、「Maya 2017 Update 3 の全般的な新機能」を参照してください。