品質基準

実験計画法(DOE)では、いくつかの因子が成形品の品質に与える影響を確認できます。品質基準は、ヒケ深さ、成形品質量、または冷却時間などの、成形品の品質を定義するインジケータです。

[DOE ビルダー]内にリストされる[品質基準]は、選択した解析順序に基づいて、基準のスタディからインポートされます。これらのパラメータを[DOE ビルダー]で選択すると、スタディ タスク ペインの [最適(DOE)]ツリーに表示されます。基準のスタディの解析順序で作成された品質インジケータのみがツリーに表示されます。品質インジケータは、次の結果カテゴリーに関連しています。

左側のパネルには、評価する結果または品質基準が一覧表示されます。右側には、DOE 解析結果が提供する情報に関する説明があります。結果を確認するは、スタディ タスク ペインの結果セクション、または実験完了時に[解析ログ]を参照します。

左側パネルで品質基準をクリックすると、右側のパネルではその基準に固有な情報が更新されます。これには、解析の目標や実行する計算のタイプなどが含まれます。基準の重み付けは変更することができます。重み付けが高いほど、その基準が成形品の品質にとって重要であることを示します。

重み付け

[重み付け]は、特定の品質基準に設定する重要性を示します。ある基準が他の基準よりも成形品品質において重要だと思う場合には、高い数値を割り当てます。

目標

[目標]は、DOE 解析の目標を示します。たとえば、ヒケの「最小化」とは、解析の目標がヒケの深さの最小化であることを示します。

計算

[計算]は、DOE 解析で使用する値のソースを参照します。例:
  • ヒケの「最大」は、結果で特定した最も深いヒケが DOE 解析中に最適化されることを示します。
  • サイクル タイムの「ログから」は、解析ログ ファイルに表示されているサイクル タイムが、DOE 解析中に最適化されることを示します。
  • 冷却時間の「標準偏差値」は、結果で特定した冷却時間の標準偏差値または平均からの変動が各 DOE 実行またはスタディで計算されることを示します。X 軸は値の変化、Y 軸は各値の要素数、Z 軸は各スタディの標準偏差値をプロット表示します。解析ログにスタディ数が表示されます。
注: 左側のパネルに一覧表示される品質基準の選択肢は、選択した成形プロセス、解析順序、およびプロセス設定に応じて異なります。