サーフェス加工プロパティ ダイアログの 工具軸スムージング タブを使用して、サーフェス加工ツールパスの工具軸スムージングを指定します。
エレベーション - 工具軸のエレベーション角度の、スムージング方法を選択します。エレベーション角度が 90
の場合、工具は Z 軸に位置合わせされ、エレベーション角度が 0
の場合、工具は XY 平面にあることになります。
最大補正角度 - 元の軸と、スムージングした軸との、エレベーション方向の偏差の最大角度を入力します。スムージングされていないツールパスが、ブレンド距離 以内でこの値(最大補正角度)を超えた場合のみ、工具軸の移動が最大補正角度を上回ります。そのような領域では、より滑らかに仕上げるために 最大補正角度 での指定値以上の角度が用いられることがあります。
アジマス - 工具軸のアジマス角度の、スムージング方法を選択します。アジマスは、X 軸と、XY 平面に投影した工具との間の角度です。
最大補正角度 - 元の軸と、スムージングした軸との、アジマス方向の偏差の最大角度を入力します。スムージングされていないツールパスが、ブレンド距離 以内でこの値(最大補正角度)を超えた場合のみ、工具軸の移動が最大補正角度を上回ります。そのような領域では、より滑らかに仕上げるために 最大補正角度 での指定値以上の角度が用いられることがあります。
ブレンド距離 - 工具軸の移動の、スムージング距離を入力します。サーフェスでステップ オプションの選択時や、ツールパスの急な方向転換(直角のコーナーなど)の際に、工具軸の方向が急に変化してドウェル マークが残ってしまうことがあります。ブレンド距離 を使用して向きの変化をやわらげ、サーフェスをより滑らかに仕上げます。
元のツールパス、スムージングなし
スムージングされたツールパス
最大補正角度
アジマス、または、エレベーション
ツールパス距離
スムージングに UCS を使用 - ツールパスの作成に使用した UCS とは異なる UCS で、スムージングのアジマスとエレベーションを定義します。
UCS - ドロップダウン リストから、スムージングに使用する UCS を選択します。
サーフェスでステップの例
次の自動車ドア パーツでは、エッジの周りにトリム ツールパスを使用しています。
スムージングしなかった場合、回転テーブルで方向の急転換が生じて、パーツに跡が残る可能性があります。
コーナーやホイール アーチなど、パーツには回転せざるを得ない領域があります。しかし、この例のようなドアのエッジの領域では、サーフェスでステップ オプションでマシン動作を安定させることができます。
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エレベーション と アジマス の両方で サーフェスでステップ が有効になっていて、最大補正角度 が 80 なので、この領域を切削しているときにテーブルは回転しません。
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リンクでステップの例
次のパーツでは、ペンシル加工ストラテジーで底部フィレットを加工しています。
エレベーション と アジマス の両方に リンクでステップ オプションを選択して、工具移動を削減することができます。
FeatureCAM の工具中心軌跡シミュレーションを確認すると、リンク移動が挿入され、工具がモデルと接触していない間に工具軸が変換されていることが分かります。