位置、気象および気象ダイアログ: 気象タブ

[位置の気象および外構]ダイアログダイアログ ボックスの[気象]タブを使用すると、冷暖房負荷解析に使用する気象データを調整することができます。

冷暖房負荷解析のために、[冷房設計温度]、[暖房設計温度]、[空気清浄度]を確認します。必要に応じて、これらの値をプロジェクトの地理的位置に合わせて調整します。

注: エネルギー解析の場合は、[場所]タブで気象ステーションを選択します。

最も近い気象ステーションを使用

このオプションは、[場所]タブ[既定の都市リスト]を選択しているときに表示されます。

既定では、『2007 ASHRAE Handbook』に記載されている項目のうち、プロジェクトの位置に最も近い気象ステーションが Revit によって使用されます。 その気象ステーションのデータは[冷房設計温度]テーブルに入力されます。

ただし一部の遠隔地では、最も近い ASHRAE の気象ステーションから何百キロも離れている場合があります。既定の気象設定は、このような地理的位置や地域特有の気象条件を持つ地域にとっては適切ではない可能性があります。このような場合は、[最も近い気象ステーションを使用する]をオフにして、[冷房設計温度]テーブルの既定値を適切な値で上書きします。

気象ステーションから HVAC 設計データを使用

このオプションは、[場所]タブ[インターネット マッピング サービス]を選択し、かつ気象ステーションを選択しているときに表示されます(インターネットに接続しているオートデスク サブスクリプションメンバー限定の機能です)。

既定では、Revit によって、[場所]タブで選択されている気象ステーションが使用され、そのデータが[冷房設計温度]テーブルに入力されます。

通常、選択されている気象ステーションの気象条件は、プロジェクト位置の条件と同等です。ただし、プロジェクトの場所が固有の局地的条件を備えた地域にある場合は、既定値の気象設定では適切でない場合があります。このような状況では、[気象ステーションから HVAC 設計データを使用]をオフにして、[冷房設計温度]テーブル内の既定値を適切な値で上書きします。

冷房設計温度

Revit では、最も近い気象ステーションまたは選択した気象ステーションが[冷房設計温度]テーブルへの入力に使用されます。 [最も近い気象ステーションを使用]または[気象ステーションから HVAC 設計データを使用]のオプションが選択されている場合は、[冷房設計温度]テーブルの値を修正することはできません。

これらの値がプロジェクトの場所にとって適切でない場合は、オプションをオフにして、必要に応じて値を調整してください。

定義
乾球 乾球温度は、一般に気温と呼ばれ、空気中に露出されていて、しかも直射日光や湿気からは保護された温度計によって計測された温度です。
湿球 湿球温度は、一定の気圧下において、空気が飽和状態になるまで、水の蒸発により冷やされた空気の温度です。湿球温度と乾球温度の差が小さいほど、相対湿度が大きくなります。
平均日較差 平均日較差は、1 日の最高温度と最低温度の差の平均です。

暖房設計温度

暖房設計温度は、標準的な気象の年の少なくとも 99% の時間で上回っていた戸外の乾球温度です。スペースに必要な快適レベルを検討した上で、そのレベルに応じて、割合(99%)を変更できます。

空気清浄度

『2007 ASHRAE Handbook - HVAC Applications』の「Section 33.4」によると、空気清浄度は次のように指定されます。