外構設計で擁壁や独立した壁を作成するには、Site Designer を使用します。
擁壁は、片側に土壌を保持し、反対側は独立した壁になっている構造垣根要素です。擁壁は、不均一な地盤面を持つ景観において、整地の変化に対応する場合に便利です。擁壁では、勾配に対してより急角度の切り取りが可能なため、切土と盛土の丘の斜面において利用可能なスペースが増えます。
擁壁の作成以外にも、Site Designer を使用して、独立した壁である景観壁を作成できます。
擁壁: Revit と Site Designer の使い分け
擁壁の作成には、Revit または Site Designer を使用できます。
- Revit ベースの擁壁: Revit ベースの擁壁は、[標準壁]タイプ([擁壁]など)を使用する構造壁です。建物の設計の一部にこの壁を使用する場合、この壁は建物を支えます。ただし、地盤面が擁壁に合わせて変更されることはありません。壁の接地側の地盤面は手動で変更する必要があります。建物に統合する場合は、Revit ベースの擁壁を使用します。
- Site Designer ベースの擁壁: これらの壁は、建物自身の一部にはならず、外構設計の垣根の一部となります。土を保持する擁壁を作成するには、Site Designer を使用し、Site Designer に周囲の地盤面の調整を許可します。または、Site Designer ベースの擁壁を使用して、垣根の一部となる独立した壁を作成します。
擁壁の作成
Site Designer を使用して擁壁を作成する場合は、次のガイドラインを考慮します。
擁壁を作成するときに、Site Designer は次の操作を行います。
- ホストの線上のポイントの高さを計算。
- 壁を配置。
- 切土の勾配と盛土の勾配を投影して、壁の上部と背後を地盤面につなげる。
- 提案された地盤面を更新して、壁と新しい勾配を反映。