概要 - ゾーン

AutoCAD Architecture 2022 toolset では、ゾーンはスペースとその他のゾーンをグループ化するいわば「コンテナ」のようなものです。平面図の評価を作成するにはゾーンが必要です。 ゾーンを使用して、スペースをさまざまなグループに構築します。グループは、いろいろな体系に従って編成することができます。 たとえば、機能別のゾーン(建築、交通など)や、建築ユニット用のゾーン(アパート 1 の 1 階、アパート 2 の 1 階など)を作成できます。

スペースには複数のゾーンを含めることができます。 たとえば、建築スペース グループとアパート 1 の 1 階グループの両方にバルコニー スペースをアタッチできます。 スペースを特定のスタイルの 1 つのゾーンにのみアタッチできるように、ゾーン スタイルで制限を設定することができます。

ゾーンにアタッチされたスペース

ゾーンには一覧定義と計算演算子をアタッチできます。 一覧定義はゾーン スタイルによってアタッチされますが、計算演算子はゾーンに直接アタッチされます。

ゾーン テンプレート

ゾーンは、接続およびネストすることによって複雑な構造にすることができます。 たとえば、建物のゾーン構造では「建物」という名前の 1 つの最上位レベルのゾーンを設定します。 そのゾーンの下に、アパートのいくつかのゾーン(アパート 1 ゾーン、アパート 2 ゾーンなど)を設定します。 個々のアパート ゾーンには、建築面積 ゾーン、50% 減少ゾーンなどのその他のゾーンや、リビング ルーム、寝室などのスペースを含めることができます。

しばしば複雑なゾーン構造が必要になる場合、必要なゾーンとそれらのグループ化を定義するゾーン テンプレートを作成できます。 たとえば、新しい建物を設計する場合、主な建物ゾーンとすべての下位ゾーンを含む建物ゾーン テンプレートに基づいてゾーン構造を挿入できます。 このソフトウェアにはいくつかの定義済みゾーン テンプレートが付属しています。

スペース評価に含まれるゾーン

平面図のスペース評価を作成する場合、評価に含まれるゾーンを指定できます。

たとえば、面積を確認し、それに応じて家賃を決定するため、建物内の 1 つのアパートのスペース評価を作成する場合、そのアパートを表すゾーンを選択します。 また、同じ図面に浴室だけを含む評価を作成し、業者に発注するタイルの数を決めるとします。 この場合、最初に浴室ゾーンを作成し、すべてのアパートのすべての浴室をそのゾーンに追加して、そのゾーン全体の面積を評価します。

外部参照によるゾーン アタッチメント

現在の図面のゾーンに外部参照のスペースやゾーンをアタッチできます。 ただし、現在の図面のスペースやゾーンを外部参照のゾーンにアタッチすることはできません。 現在の図面のゾーンにスペースやゾーンがアタッチされていた外部参照のアタッチを解除すると、それらのスペースやゾーンのアタッチも解除されます。 現在の図面に外部参照を再びアタッチする場合、必要に応じて外部参照のスペースやゾーンを手動で再びアタッチする必要があります。