概要 - SIS 標準に基づいてスペースを計算する

SIS は、スウェーデンの面積計算標準であり、スカンジナビアのすべての国で使用されています。この標準には、いくつかのバリエーションがあります。 AutoCAD Architecture 2022 toolset に含まれている SIS 標準には、SIS 規則のサブセットが含まれています。これについて次のセクションで説明します。

テナント/単位

AutoCAD Architecture 2022 toolset の SIS 面積計算標準を選択すると、ゾーン スタイルの Unit Usage_SIS が自動的に作成されます。ゾーン スタイルを使用して、図面内でのスペースの使用方法を指定することができます。 使用可能な境界の計算は、隣接するスペースが同じ単位内にあるかどうかによって変わります。 隣接するスペースが別のゾーンにアタッチされている場合は、使用可能な境界は、壁の内側に作成されます。隣接するスペースが同じゾーンにアタッチされている場合は、使用可能な境界は、壁の内部 0.15 m の位置にオフセットされます。

竪穴区画

竪穴区画は、竪穴区画として分類する必要があります たて穴スペースには、使用可能な境界がありません。使用可能面積では、適用外となります。区画が隣接するスペースと同じゾーンにある場合は、隣接するスペースの使用可能な境界は、区画の内部 0.15 m の位置として計測されます。 距離は、壁の内寸法で計測されます。 シャフトが、隣接するスペースと同じゾーンにない場合は、隣接するスペースの使用可能な境界は、壁の内側まで計測されます。

注: アタッチされたスペースと同じ図面にゾーンがある場合は、スペースとゾーンの間では、上記のように相互作用が生じるだけです。

AutoCAD オブジェクトの計算規則

閉じたポリラインや矩形などの AutoCAD オブジェクトを使用して、自動調整スペースから差し引かれるスペースを生成することができます。これを行うと、たとえば、建築スペースを表したり、その反対に、利用できない領域を表すことができます。AutoCAD オブジェクトは、そのオブジェクトの動作をコントロールするように分類できないので、SIS の AutoCAD オブジェクトによって形成された、差し引かれる囲まれたスペースには次の標準動作が適用されます。

  • ネット面積: 囲まれた面積はネット面積から差し引かれます。
  • 使用可能面積: 囲まれた面積は使用可能面積から差し引かれます。
  • グロス面積: 囲まれた面積はグロス面積から差し引かれません。

部屋の高さ

SIS 標準に従うと、測定可能な領域としてカウントされるには、スペースの部屋の高さを 1.90 メートル以上、幅を 0.6 メートル以上に設定する必要があります。このソフトウェアで提供される SIS 計算標準では、各スペースの高さを自動的にチェックして、スペースの高さの条件が満たされているかどうかを確認します。その条件が満たされていない場合、ネット面積(NTA)および使用可能面積(BRA)の境界が、SIS 標準規則に従ってオフセットされます。

部屋の高さの規則は、自動調整 3D 自由形状スペースに対してのみ適用されます。押し出し 3D スペースでは、ユーザ定義によるスペースの高さが、スペースで一様に使用されます。

注: SIS に対応した部屋の高さの計算は、AutoCAD Architecture 2022 toolset の新機能です。前バージョンでは、SIS 標準に対応した部屋の高さは、自動的には計算されませんでした。旧バージョンで作成した旧式の図面を使用する場合は、AutoCAD Architecture 2022 toolset で図面を開くと、SIS に応じて計算されたスペースの境界が変更されることがあります。

ネット面積(NTA)

SIS 標準を使用したネット境界の生成には、次の規則が適用されます。

使用可能面積(BRA)

SIS 標準を使用した使用可能な境界の生成には、次の規則が適用されます。

グロス面積

SIS 標準を使用したグロス境界の生成には、次の規則が適用されます。