概要 - 既存の回路を参照する

回路ビルダを使用して新しい回路を挿入する場合、アクティブなプロジェクトから取り込まれた回路のリストから、選択した既存の回路を参照できます。選択した回路のコンポーネント、値、説明、およびタグの割り当てが新しい回路の既定値になります。

この機能は、既存の単結回路を基準に 3 相回路を挿入する場合に特に便利です。単結回路の各回路要素のコンポーネントは、新しい 3 相回路の既定になります。タグの割り当てと値は、参照される単結回路全体から抽出されます。[新しいコンポーネントを再タグ付け]オプションが選択されている場合は、代わりに新しいコンポーネント タグが生成されます。

既存の回路の参照では、回路の挿入時に回路ビルダによってモーター シンボルまたは負荷シンボルに追加された xdata(AutoCAD 拡張エンティティ データ)を使用します。

注: アクティブなプロジェクトに VIA_WD_CB_CIRCCODE の xdata を持つ既存の回路がない場合、[既存の回路を参照]オプションは無効になります。

既存の回路の参照は、次の内容によって決まります。

マーカー ブロックの CODE の値

既存の回路の参照は、参照される回路と挿入または設定される回路の両方で使用されるマーカー ブロックの CODE の値に一致するものが見つかるかどうかに依存します。たとえば、参照される単結回路がマーカー ブロック コード Q001 を使用し、メインの遮断器の挿入をトリガーします。挿入される新しい 3 行の回路には、3 極の遮断器が挿入される場所をマーク付けするマーカー ブロック コード Q001 を持つ必要があります。その結果、マーカー ブロック コードが一致すると、参照先となる回路のコンポーネントの値が新しい回路のコンポーネントに適用されます。

スプレッドシートの UI_VAL 値

既定の回路要素オプションは、回路ビルダ スプレッドシートの回路コード シートの CODE 値と UI_VAL 値の両方によってコントロールされます。特定の CODE 値には複数のオプションがある場合があります。たとえば、メインの遮断器には次のオプションがあり、それぞれに UI_VAL が割り当てられます。

メイン遮断器のオプション UI_VAL
[切断スイッチ - ヒューズなし] 2
[切断スイッチとヒューズ] 4
[切断スイッチとヒューズ(時間遅延)] 6
ヒューズ 8
[ヒューズ(時間遅延)] 10
遮断器 12
[遮断器 - サーマル/反限時] 14
[遮断器 - 磁気/瞬時] 16
なし 0

たとえば単結回路は、UI_VAL が「6」である[切断スイッチとヒューズ(時間遅延)]オプションを使用しています。3 相回路がこの単結回路を参照する場合、UI_VAL が「6」である[遮断器]オプションが既定になります。特定のマーカー ブロックの CODE 値で一致する UI_VAL が見つからない場合、UI_DEF 列の「X」によって定義された既定値が使用されます。