概要 - 回路ビルダ

回路図ビルダ ツールはデータが入力済みの状態で表示され、モーター制御回路および給電回路のサンプリングの作成および注釈設定が可能です。回路には、3 相、単相、および単線の回路の表示が含まれます。各回路は動的に作成され、給電母線を調整して図面の配線母線に対応させ、コンポーネント間に配線を追加し、選択した負荷に基づく推奨値を使用して要素に注釈を付けます。回路を設定するたびに、回路の履歴リストに追加されます。このリストを使用すると、後で簡単に再挿入できます。

次の 3 つの項目がこの機能をコントロールします。

• スプレッドシートは、使用可能な回路、回路のタイプ、回路内の各オプションの既定の設定を定義します。
• 選択した回路のテンプレート(.dwg ファイル)は、配線と、その配線上の各コンポーネントの配置を定義します。
• 電気規格データベースは、回路のコンポーネントおよび電源の配線サイズや配線タイプの注釈に使用される推奨値を提供します。

回路ビルダはカスタマイズ可能です。新しい回路定義を追加し、既存の定義を編集できます。

単結モーター制御回路

回路ビルダは、単結回路の作成時に、単結シンボル ライブラリを提供して使用します。各単結シンボルには、「1-」または「1-1」という値を持つ WDTYPE 属性があります。WDTYPE 属性値によって、単結シンボルと回路図シンボルを区別します。回路図シンボルは WDTYPE 属性を持っていないか、WDTYPE 属性値が空白です。単結シンボルは、同じシンボル命名規則に従っており、回路図シンボルと同じ属性の要件がありますが、一部の属性に例外があります。

属性	説明
WDTYPE	この属性の値は、単線シンボルを表す場合は「1-」、単線母線タップ シンボルを表す場合は「1-1」に設定する必要があります。母線タップ シンボルは、単線回路の開始をマークするために使用されます。回路図シンボルではこの属性が存在しないか、あるいは存在しても値が設定されていません。
RATING1	単線ケーブル マーカー シンボルは複数のコンダクタ、複数の配線、またはコアの色の割り当てを表す場合があるため、単線ケーブル マーカー シンボルでは省略されます。
TERM01	単線端子シンボルは複数の独立した端子を表す場合があるため、単線端子シンボルでは省略されます。 TERM01 属性が単線シンボルに追加され、その値が空白以外の場合、[端子シンボルを挿入/編集]ダイアログ ボックスで編集できます。ただし、単線端子シンボル上の端子番号の文字は、回路図またはパネル端子図の端子番号割り当てにリンクされません。 注: 単結端子は、端子台エディタでは処理されません。

ワークフロー

1. 回路ビルダはスプレッドシートを開いて、「ACE_CIRCS」という最初のシートを読み取ります。
2. 回路ビルダは、[回路選択]ダイアログ ボックスに、定義された回路の一覧を表示します。
3. 挿入または設定する回路を選択します。ACE_CIRCS シートの関連付けられた線から、基本図面テンプレート名および回路コード シート名が付けられます。回路コード シートは、回路ビルダ スプレッドシート内の個別のシートです。
4. 回路の基本図面テンプレートが、選択した場所に挿入されます。
5. 回路ビルダは、挿入された図面テンプレート上のすべての特殊マーカー ブロックの属性を見つけて読み取ります。
6. 回路ビルダは、各マーカー ブロックを回路コード シート内の特定の領域に対応付けます。この領域は、回路コード シート内の単一スプレッドシート行か、または複数の連続行の場合があります。それらの領域で、次のいずれかを指定します。
   • 回路のこのマーカー ブロックの位置で実行するアクション。たとえば、配線タイプの計算、線番の挿入、横線間隔の調整などがあります。
   • 回路のこのポイントに挿入できるコンポーネント挿入オプションのリストの表示。たとえば、ヒューズ、遮断器、または断路器のシンボルを含む選択リストを表示します。

   各マーカー ブロックに含まれる ORDER 属性に基づいて、各マーカー ブロックが順番に処理されます。

7. マーカー ブロックを使用して、ネストしたテンプレートをメインの回路テンプレートに挿入できます。ネストしたテンプレートに独自のマーカー ブロックが含まれている場合、これらのマーカー ブロックは処理対象の全体のリストに追加されます。すべてのマーカー ブロックが処理されると、回路が完成します。