部品表マイグレーション ツールは、図面を AutoCAD Mechanical ツールセット にマイグレーションし、それらの部品表を生成します。
マイグレーションは 2 つのステージで実行します。
最初のステージでは、抽出テンプレート ウィザードというウィザードを使用します。このウィザードを使用して AutoCAD Mechanical ツールセット で図面が認識されるように「仕込み」ます。その結果、部品表サブシステムを生成するために必要な情報を抽出できるようになります。一般的なマイグレーション対象の図面上で抽出テンプレート ウィザードを実行します。ウィザードを進めると、情報(ウィザードでは「文字オブジェクト」と呼ばれる)を特定し、部品表のコンポーネント プロパティにマッピングする箇所があります。
最後に、このウィザードによって抽出テンプレートというファイルが生成されます。また、参照図面という図面も生成されます。これは、抽出テンプレートの定義の基準となる図面です。参照図面は、一般的な図面のコピーであり、製図規格および部品表が含まれるよう修正されます。
2 番目のステージでは、部品表マイグレーション ウィザードというウィザードを使用します。このウィザードでは抽出テンプレートと事前に作成した参照図面が使用され、選択したプロジェクト フォルダ内のすべての図面がマイグレーションされます。正しいマイグレーションの実行を阻む問題がウィザードで発生した場合は、実際のマイグレーションの実行前にその問題が報告されます。したがって、戻って問題を修正することも、問題を無視して続けることもできます。
どのマイグレーション ウィザードを開始する場合でも、抽出テンプレート ウィザードの実行に必要な一般的な図面を事前に選択する必要があります。
プロジェクトに複数のタイプの図面があり、1 つの図面のみを一般的な図面として選択できない場合にはどのようにすればよいでしょうか。たとえば、アセンブリ図面とパーツ図面に 2 種類の表題欄の形式がある場合はどうすればよいでしょうか。
抽出テンプレートは、プロジェクトにつき最大 3 つ作成できます。つまり、1 つのプロジェクトで 3 つのバリエーションの図面を使用できます。バリエーションごとに一般的な図面を 1 つ選択し、一般的な図面ごとに抽出テンプレート ウィザードを実行します。部品表マイグレーション ウィザードを実行する場合は、図面プロジェクト内の図面の典型となるすべての抽出テンプレートを選択します。
図面の表題欄とそれに対応する参照図面の表題欄を比較して、図面とそれに対応する抽出テンプレートが照合されます。一致する抽出テンプレートが見つかると、ウィザードが対応する抽出テンプレートを使用して、その図面から情報を抽出し、マイグレーションします。