[ネットワークの詳細]ページ([自然流下式ネットワークの解析]ダイアログ ボックス)

パイプ ネットワークに関連付けられているパイプおよび構造物の値や設定を確認して割り当てるには、ダイアログ ボックスのこのページを使用します。

データ テーブル

[ネットワークの詳細]ページのテーブルには、選択した解析タイプの実行に必要なデータが含まれています。

集排水口解析の実行中には、追加の列が表示されます。

行をクリックすると、図面内の対応する管路がハイライト表示されます。行を右クリックしてコンテキスト メニューでコマンドを選択することにより、図面内の管路へのズームと画面移動、および管路の選択のためのコマンドにアクセスできます。管路を選択すると、パイプと構造物の両方が選択されます。

列の表示をコントロールするには、次に示す[簡易ビュー]設定を変更するか、またはテーブルの列ヘッダを右クリックしてコンテキスト メニューを表示してから、表示する列を選択します。

警告およびエラーは、次の条件でこのページに表示されます。

  • セルの値では解析を実行できない場合は、そのセルにエラー記号 がツールチップとともに表示されます。たとえば、集水域または集中時間が 0 である場合は、エラー記号が表示されます。
  • セルの値が結果に影響する可能性があるが、解析を実行できないわけではない場合は、そのセルに警告記号 がツールチップとともに表示されます。たとえば、曲線パイプに、解析中はサイズおよび始点と終点の標高のみを調整できることを知らせる警告記号が表示されます。
  • エラーおよび警告は、テーブルの下、および[自然流下式ネットワークの解析]ダイアログ ボックスの[一般]ページの[ネットワークの詳細]ボタンの下にも表示されます。

    [構造パラメータをマップ]ボタンをクリックして、[排水溝の構造パラメータをマップ]ダイアログ ボックスを開くことができます。[排水溝の構造パラメータをマップ]ダイアログ ボックスを使用すると、[自然流下式ネットワークの解析]コマンドに必要なパラメータにパーツ ビルダ パーツのパラメータをマッピングできます。

複数の行を編集する

列内の複数の列を編集するには、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーを押しながら行を選択し、[Shift]キーを押したまま列をクリックします。列内の 1 つまたは複数の選択した項目が編集可能でない(灰色の背景で表示されている)場合、複数行の編集は有効ではありません。

複数の行を選択すると、図面内の対応する各管路がハイライト表示されます。

注: ダッシュ(---)は、プロパティを適用できないことを示します。灰色の背景で表示されたセルのプロパティは変更できません。
線分(Line)
パイプ ネットワーク内の各番号付き管路(構造物とその流出口パイプ)が表示されます。
構造物
パイプ ネットワーク内の各構造物が表示されます。
パイプ
パイプ ネットワーク内のパイプが表示されます。
パイプ シェイプ
パイプのシェイプが表示されます。
パイプ直径
パイプの直径が表示されます。

ドロップダウン リストからパイプ ネットワーク パーツ リストで使用可能なパイプ サイズを選択できます。

[開始インバート標高]
上流方向にあるパイプ端部のインバートの標高が表示されます。
[終了インバート標高]
下流方向にあるパイプ端部のインバート標高が表示されます。
N 値
マニングの公式におけるパイプの n 値が表示されます。
注: [一般]ページで[パイプをサイズ変更し、インバートをリセット]が選択されている場合、解析で使用される値は[設定]ページから取得されます。
パイプ長さ
接続されている開始構造物の中心から終了構造物の中心までの、3 次元的に計測したパイプの長さが表示されます。
パイプの勾配
パイプの勾配が表示されます。
開始集排水口/リム高
上流構造物の集排水口またはリムの標高が表示されます。
終了集排水口/リム高
下流構造物の集排水口またはリムの標高が表示されます。
構造物タイプ
パイプ ネットワーク内の各構造物のタイプが表示されます。 フィールド内をクリックしてドロップダウン リストを表示すると、構造物タイプを変更することができます。
注: 少なくとも 1 つの構造物の構造物タイプを、[格子集排水口]、[縁石集排水口]、または[組み合わせ]にする必要があります。これにより、構造物が集排水口として定義されます。このプロパティは、[構造物プロパティ]ダイアログ ボックスの[パーツ プロパティ]タブでも構造物に対して指定することができます。
  • 吐き口: 構造物を[一般]ページで吐き口の一部として選択した場合は、吐き口タイプとして表示され、変更できません。
  • マンホール: 構造物がマンホールであることを指定します。
  • 格子集排水口: 構造物が格子集排水口であることを指定します。
  • 縁石集排水口: 構造物が縁石集排水口であることを指定します。
  • 組み合わせ: 構造物が組み合わせ集排水口(縁石、格子)であることを指定します。
参照サーフェス
構造物の参照サーフェスを指定します。参照サーフェスは、パイプ ネットワーク パーツの深さや標高をパーツのルールに基づいて決定するために使用されます。
注: ただし、参照サーフェスが存在する場合は、そのサーフェスの標高が土被り値を計算するために使用されます。参照サーフェスが存在しない場合、構造物リム(通常 0)が土被り値の計算に使用されます。
[取り入れ口の位置]
構造物が連続した[勾配上]に存在するか、[凹型上]に存在するかを指定します。フィールド内をクリックしてドロップダウン リストを表示すると、構造物の位置を変更することができます。
注: 集排水口の[取り入れ口の位置]が[<なし>]になっている場合、[ネットワークの詳細]ページに警告メッセージが表示され、その集排水口は集排水口解析では解析されません。
[ターゲットを省略]
管路からの余剰流れが別の管路(パイプ ネットワーク内の次の構造物など)に向かうか、オフサイトかどうかを指定します。フィールド内をクリックすると、選択肢がドロップダウン リストとして表示され、流れの流入先の構造物を指定することができます。流れが別のパイプ ネットワークまたは位置に流入する場合、[オフサイト]を指定することもできます。
構造物のシェイプ
構造物のシェイプが表示されます。
縁石開口部の長さ
縁石集排水口または組み合わせ集排水口の縁石開口部の長さを指定します。

これは、縁石の開口部の長さです。

縁石開口部の高さ
縁石集排水口または組み合わせ集排水口の開口部の高さを指定します。

これは、縁石の開口部の高さです。

格子開口部の面積
格子集排水口または組み合わせ集排水口の格子開口部の面積を指定します。これは、水が流れ込む格子の棒の間の面積です。
格子長さ
格子集排水口または組み合わせ集排水口の格子長さを指定します。 この寸法は、側溝に沿った流れの方向です。
格子幅
格子集排水口または組み合わせ集排水口の格子幅を指定します。 この寸法は、側溝に沿った流れに垂直です。
局所的なくぼ地
集排水口がくぼ地である場合の集排水口開口部と側溝の間の標高差を指定します。
道路 Sx
道路の横断勾配を指定します。
側溝 Sw
側溝の横断勾配を指定します。
側溝幅
側溝の幅を指定します。
縦勾配
集排水口の位置の道路に沿った勾配を指定します。このプロパティは勾配上の集排水口に使用されます。
側溝 n 値
側溝マテリアルの粗さを指定します(通常はコンクリートのタイプ)。
既知の流量
必要に応じて、集水域を通じて識別されていない他の流れを指定したり、集水域が存在しない集排水口に向かう流れを指定することができます。
注: 集排水口に対応する集水域が存在せず、既知の流量が 0 である場合、それは解析で使用されず、集排水口解析 CSV テーブルにも表示されません。
小段配置方法
小段配置方法を指定します: [凹型または排水溜め]、[平坦(レベル)]、[半分の小段付き]、[完全な小段付き]、または[改善済み]。小段配置は、集排水口から流出口へのスムーズな摺り付けを提供するための、構造物底部の水路の形成のことです。次を参照してください: 『Urban Drainage Design Manual Third Edition, Hydraulic Engineering Circular No. 22』(略称 HEC-22、米国運輸省連邦高速道路局、セクション 6.2.5 および 7.1.6.7)。
[集水域]
各集排水構造物に関連付けられている集水域がそれぞれ表示されます。

複数の集水域が同じ構造物を参照している場合は、このフィールドに[複数]と表示されます。

注: 集水域が構造物に接続されていない場合は、集排水口ごとに[既知の流量]を入力したり、[2D 面積][流出係数][集中時間]の各フィールドに直接値を入力できます。
[2D 面積]
各集水域の 2D 面積が表示されます。

複数の集水域が同じ構造物を参照している場合は、このフィールドに集水域の 2D 面積の合計が表示されます。

[流出係数]
各集水域の流出係数が表示されます。

複数の集水域が同じ構造物を参照している場合は、このフィールドに加重流出係数が表示されます。

[集中時間]
各集水域に対して計算された集中時間が表示されます。

複数の集水域が同じ構造物を参照している場合は、このフィールドに最長集中時間が表示されます。

注: 集中時間が[設定]で指定されている既定の最短集中時間を満たしていない場合、計算では既定値が使用されることを知らせる警告アイコン [集中時間]フィールドに表示されます。