バンプ マップとは、オブジェクトにマップして、実際には平坦なオブジェクトにもかかわらず、サーフェス レリーフ(隆起とくぼみ)を作成したかのように見せかけたグレースケール テクスチャです。
バンプ マップのくぼみと隆起は実際にあるように見えますが、これは、ディスプレイスメント マップのようにサーフェスのジオメトリを変更はしていないためです。バンプ マップでは、アルファ値のゲイン(Alpha Gain)
値に基づいてサーフェスの法線方向を変更するだけです。
バンプ マップを使用して、非常に浅いレリーフを作成します。たとえば、浮き出たように見えるオブジェクトや小さい起伏の丘があるように見えるオブジェクトなどを作成できます。
バンプ マップは実際にはサーフェス レリーフではないため、次のような特徴があります。
- シャドウを投影したり、投影されたりできません。
- マッピングしたオブジェクトをシルエットで表示すると見えません。
- ディスプレイスメント マップよりもレンダー時間が短くてすみます。
注: バンプ マップに対して使用するファイル テクスチャは、通常、その
出力アルファ値(Out Alpha)アトリビュートを介して接続します。対応するテクスチャ イメージ ファイルにアルファ チャネルが提供されていない場合、特定のイメージ フォーマットを使用したときにバンプ エフェクトが欠けることがあります。
これを避けるには、ファイル テクスチャ(File Texture)ノードのカラー バランス(Color Balance)セクションで、輝度(Luminance)アトリビュートのアルファ値に輝度を使用(Alpha is Luminance)をオンにします。詳細については、ファイル(File)を参照してください。
ヒント:
- サーフェス レリーフ(バンプ マップまたはディスプレイスメント マップ)を Blinn シェーダ(Blinn)サーフェス マテリアルにマップすると、ハイライトのかかった縄目模様(ローピング)やフリッカを軽減できます。Blinn シェーダ(Blinn)サーフェスのソフトなハイライトの場合は、Phong シェーダ(Phong)サーフェスの鮮明なハイライトに比べて、縄目模様(ローピング)やフリッカなどのアーティファクト(ノイズ)が発生する確率が低くなります。
- ひっかき傷は、わずかなくぼみに似ていますが、2D テクスチャを使用した方が簡単に作成できます。