電極の領域を指定するには

[電極作成用の領域を選択]ページを使用して、電極を作成するワークピース上の領域、および電極抽出の方向を指定します。指定された領域は、電極の放電領域を定義します。

電極抽出の初期方向は +Z 軸方向です。抽出方向を変更するには、ステータス バーで別のワークプレーンを選択します。また、ウィザードのこのページで[引出しベクトル]のオプションを使用して抽出方向を定義することもできます。ウィザードの設定に伴い、電極、ベース、ホルダが選択したベクトル沿いに作成されます。電極設定を指定するには、 ボタンをクリックして、[オプション]ダイアログの[電極]ページを開きます。

  1. 選択する領域のタイプを指定するには、[選択方法]リストから方法を選択します。
    • 単一フェース
    • 凹領域
    • 凸領域
    注: ソリッド ワークピースのサーフェス法線は、領域の凹凸の定義において重要になります。通常、サーフェス法線は、ソリッド マテリアルから外向きになります。
  2. アクティブ ソリッドを反転するには、[ソリッドを反転]を選択します。
  3. 引出しベクトルの定義方法の指定:
    • 既存の主軸を使用:
      • +Z
      • +X
      • [+Y]
      • -X
      • -Y
    • [手動]を選択して、ベクトルが主軸にアラインされていないベクトル放電電極を作成します。ベクトルを作成するには、次のいずれかを実行します。
      • A と B に値を入力して、XY の引出しベクトルの回転角度(それぞれ垂直方向からの角度)を定義します。0 度は Z 軸からの下方向で、90 度は側面スパーク操作を表します。
      • をクリックして、位置入力ツールを使用して引出しベクトルを指定します。
      • をクリックして、法線が適切な方向のサーフェスを選択し、ベクトルを定義します。
      • 注: ベクトル放電電極または側面スパーク電極を作成する場合は、次のベクトル情報が GA 設定シートに含まれています。
        • A、B、C: ベクトルを定義する回転値。
        • X、Y、Z: 電極が Z 方向の移動から、手動で作成されたベクトル沿いの移動に変化する X、Y、Z の位置。
  4. ワークピースの上にカーソルを移動し、指定した領域タイプを強調表示します。電極を作成する領域をクリックして選択します。
    注: 既に選択されていた領域は、選択から削除されます。 Shift および Ctrl キー コントロール、およびボックス選択を使用して、領域を選択に追加したり、削除したりします。フェース全体がボックスで囲まれている場合にのみ選択され、これにより、フェースのグループの選択が容易になります。エンボスされたフィーチャーを含めるには、放電領域の選択時に、該当フィーチャーの周囲を選択します。

    選択された領域への電極放電に必要なジオメトリがない場合は、ウィザードが自動的に必要なジオメトリを作成します。

  5. 領域選択を調整するには、次のオプションを使用します。
    • - 領域を選択するとこれらのボタンが表示されます。ボタンを使用して、ウィザードのウィンドウに表示されているビューを変更します。
    • [領域をトレース] - ワークピース上の閉じたカーブをトレースして領域を定義します。

      [コンポジット カーブを作成]ツールバーを使用してカーブを定義するか、または電極ウィザードを開始する前に作成および事前選択されている既存のカーブを使用することができます。

      ヒント: [領域をトレース]オプションは、ワークピースのモデルのリンクが不正確である、領域が複雑であるなどの理由で、指定した選択方法のいずれかを使用して選択が機能しない場合に使用することを想定しています。このオプションによる放電領域の算出には時間がかかるため、可能な場合は選択方法を最初に試してください。
    • [フェースを分割] - ワークピース上のソリッド フェースの一部を選択します。[ソリッドのフェースを分割]ダイアログを使用して、ソリッドのフェースを 2 つに分割します。 複数のフェースを分割することもできます。
    選択領域からサーフェスとコンポジットカーブが作成され、選択状態になります。次の方法で、これらのオブジェクトを使用することができます。
    • ウィザードを再起動すると、これらのオブジェクトは事前選択された領域を表し、電極の作成に使用されます。これらのオブジェクトに、他の領域を追加することもできます。
    • ウィザードを終了し、これらのオブジェクトを使用して電極を表すソリッドを作成することができます。その後、電極としてソリッドを登録し、EDM 設定シートに電極を追加することができます。
    • 現在のウィザード セッションで継続してこれらのオブジェクトを使用し、電極を作成します。