点の指定を求めるプロンプトが表示されたときは、ポインティング デバイスを使用して点を指定する、または点の座標を入力することができます。ダイナミック入力をオンにすると、カーソルのそばに表示されるツールチップに座標値を入力できます。
デカルト座標と極座標
デカルト座標系には X、Y、Z の 3 本の軸があります。座標値を入力すると、X 軸、Y 軸、Z 軸において、その座標系の原点(0,0,0)から新しい点までの距離と方向(+ または -)を指定したことになります。
2D では、XY 平面上で点を指定します。この平面は 「作業平面」とも呼ばれます。. 作業平面は、拡げた方眼紙と同じようなものです。デカルト座標の X の値は水平方向の距離を、Y の値は垂直方向の距離を示します。原点(0,0)は、2 本の軸が交差する位置を示します。
極座標では、距離と角度で点の位置を指定します。デカルト座標と極座標のどちらでも、原点(0,0)を基準とする絶対座標値、または最後に指定した点を基準とする相対座標値を入力できます。
点を指定するもう 1 つの方法として、カーソルを移動して方向を示してから、距離を入力する方法があります。この方法を、「直接距離入力」といいます。
座標は、指数表記、十進表記、工業図面表記、建築図面表記、分数表記で入力することができます。また、角度は、グラジエント、ラジアン、測量用単位、度/分/秒で入力することができます。UNITS[単位管理]コマンドは、単位「形式」をコントロールします。
- 座標と距離は、常に単位で測定されます。この単位は、ミリメートルやインチのような単位の特定の種類を表すものではありません。作図を開始する前に、図面において 1 単位の距離を決定します。
- 通常、座標は、固定されたワールド座標系(WCS)ではなく、移動可能なユーザ座標系(UCS)を使用します。既定では、UCS と WCS は一致しています。
ダイナミック入力ツールチップを使用して座標を入力する
ダイナミック入力ツールチップにも、座標を入力することができます。入力フィールドに値を入力して[Tab]を押すと、フィールドに鍵のアイコンが表示され、カーソルは入力した値によって拘束されます。このとき、2 番目の入力フィードに値を入力できます。または、値を入力して[Enter]を押すと、2 番目の入力フィールドは無視され、この値は直接距離入力とみなされます。
ステータス バーに座標を表示する
座標を表示するには、静的表示、動的表示、距離と角度表示の 3 つの方法があります。
- 静的表示: 点を指定したときにのみ更新されます。
- 動的表示: カーソルの移動に従って更新されます。
- 距離と角度表示: カーソルの移動に従って相対距離(距離<角度) が更新されます。このオプションは、複数の点を指定する必要がある線分やその他のオブジェクトを描く場合にのみ利用できます。