AutoShade のコンテンツとレンダリング設定が含まれた旧バージョンの図面では、モデルをイメージにレンダリングするときに、それらを使用可能にするために更新する必要があります。
AutoCAD 2007 以前の AutoCAD ベースの製品で作成した図面には、光源とマテリアルに関する旧式の AutoShade 情報が含まれている場合があります。これらの旧形式の図面で使用されている光源とマテリアルは、AutoCAD 2008 以降の AutoCAD ベースの製品で機能するように変換することができます。
システム変数 3DCONVERSIONMODE を値 1 に設定すると、旧形式の図面を開いたときに光源とマテリアルは自動的に変換されます。光源は、CONVERTOLDLIGHTS[光源変換]コマンドを使用して手動で変換することもできます。また、CONVERTOLDMATERIALS[マテリアル変換]コマンドを使用して、旧形式のマテリアルを手動で変換することもできます。
AutoCAD 2016 ベースの製品から、レンダリング エンジンではフォトメトリック照明のみがサポートされるようになりました。AutoCAD 2015 以前の AutoCAD ベース製品で作成した図面は、更新しないと最新バージョンで正しくレンダリングされない場合があります。フォトメトリック照明は、システム変数 LIGHTINGUNITS を 1 または 2 の値に設定することで有効にできます。旧バージョンでシステム変数 LIGHTINGUNITS を 0 の値に設定していた場合は、図面に配置したユーザ定義光源の強度係数を調整しないと希望通りの照明効果を得られない場合があります。また、モデル内の3D オブジェクトにアタッチしたマテリアルを変更しなければならない可能性もあります。
AutoCAD 2007 以前の AutoCAD ベースの製品で作成した図面には、景観、シーン ブロック、カメラ ブロックに関する旧式の AutoShade 情報が含まれている場合があります。カメラ ブロックは、自動的に名前の付いたビューとカメラ オブジェクトに変換されるはずです。景観とシーン ブロックは、製品の新しいバージョンにはマイグレートされません。景観はサードパーティのアドインを使用してモデルに追加することができますが、シーン情報は使用可能なレンダリング設定とレンダリング オブジェクトで再作成する必要があります。
AutoCAD 2008 からAutoCAD 2015 までの AutoCAD ベース製品のレンダリング エンジンで使用される設定は、名前の付いたレンダリング プリセットとして図面ファイルに格納されていました。そのため、モデル ビューのレンダリングや印刷の前に、名前の付いたレンダリング プリセットを現在に設定することができました。AutoCAD 2016 ベースの製品から新しいレンダリング エンジンが実装され、異なるレンダリング プリセットの使用が必要となりました。これらの設定も、名前の付いたレンダリング プリセットに格納できます。AutoCAD 2015 以前の AutoCAD ベース製品からの名前の付いたレンダリング プリセットは、旧バージョンとの互換性を維持するために残されていますが、最新バージョンのレンダリング エンジンでは使用できません。