図面を開いたときに参照図面が見つからない場合は、いくつかのオプションを使用できます。ネストされた参照がそれ自体を参照していたり、参照元の図面を参照している場合は、エラーが表示されます。
プログラムは、参照図面のフォルダパスを保存しています。図面を開くか、印刷するか、または[外部参照]パレットで外部参照の[再ロード]オプションを使用して外部参照を更新するたびに、プログラムは、このフォルダ パスをチェックして、参照図面ファイルの名前と格納場所を決定します。
図面ファイルの名前や格納場所が変更されていると、プログラムは外部参照の場所を決定したり、再ロードできないので、見つからない図面ファイルのフォルダ パスと名前を示すエラー メッセージが表示されます。
図面では、見つからない外部参照を挿入するたびに、この外部参照のフォルダ パスを含む文字が表示されます。XREF[外部参照]コマンドの[パス(P)]オプションを使用すると、パス名を更新したり変更することができます。
コマンドプロンプトにエラー メッセージが表示される他、タスク ダイアログ ボックスが表示されることもあります。このダイアログ ボックスで、見つからないすべての参照ファイルを無視することも、フォルダの場所を更新することもできます。[外部参照]パレットを使用して、未解決の参照の場所を更新することができます。
これらのエラーを防ぐ 1 つの方法は、外部参照をアタッチしたファイルを転送または配付するときに、必ず参照ファイルもすべて含めることです。
図面を開いて、ネストされた外部参照をロードすると、プログラムは、まず元の外部参照パスで、外部参照を見つけようとします。外部参照が見つからない場合は、次に示す順序で検索が行われます。
これは、外部参照に対して行われた変更を、現在の図面に確実に反映させるための検索順序です。また、パスが変更されていたとしても、外部参照を見つけることができます。
一連のネストされた参照を含み、それ自体を参照し直す図面は、循環参照とみなされます。図面 A が図面 B をアタッチしており、図面 B が図面 C をアタッチしており、図面 C が図面 A をアタッチしている場合は、一連の参照 A>B>C>A は循環参照になります。
外部参照をアタッチ中に循環参照が検出されると、続行するかどうかを尋ねる警告が表示されます。[はい]をクリックすると、循環参照以外の外部参照とネストされた外部参照が読み込まれます。[いいえ]をクリックすると、処理が中止され、外部参照はアタッチされません。
図面をロード中に循環参照が見つかると、エラー メッセージが表示され、現在のセッション中の循環参照が中断します。たとえば、A>B>C>A という循環参照があり、ユーザが a.dwg を開いた場合、プログラムは、c.dwg と a.dwg の間の循環を検出して参照を中断します。 次のエラー メッセージが表示されます。
C から現在の図面への循環参照のブレーク